太平洋戦争中の日本のニッケル輸入は殆どがセレベスからのようです。
 戦争中の最高を記録した1944年度は精鉱で48,271トン。これにはニッケルが3.26〜4.34%含まれていました。
 仮に平均4.0%とするとメタル換算で1930.84トン。
 戦前のメタルとしてのニッケル輸入は1935年度に合計3,752トン、
1939年にはカナダから9,819トンでしたから戦時中はかなり厳しい需給状態だったのは確かでしょうね。

 原鉱という形だと朝鮮からも1945年度第一四半期に1,211トン輸入実績があり、これには0.6〜1.4%のニッケルが含まれていました。
 恐らく年間で4,000トン位は輸入していたのでしょう。平均1%の含有率としてメタル換算40トンにはなります。