「ガンダムに救われた」 歌手生活34年、森口博子の原点 (産経 8/21)

歌手の森口博子(51)が、人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの主題歌を集めた新作アルバムを出した。
幅広く活躍するが、もともとガンダムの主題歌を歌ってデビュー。苦労時代も「ガンダムが支えてくれた」。歌手生活34年、ガンダム愛を語る。

・リストラ歌手
森口は高校2年生だった昭和60年、「機動戦士Z(ゼータ)ガンダム」の主題歌「水の星へ愛をこめて」で歌手として世に出た。
4歳から「歌手になる」と心に決め、さまざまなオーディションを受けたが、ことごとく落ちていた。

「手を差し伸べてくれたのが、ガンダムの主題歌でした。 ガンダムは私の夢をかなえ、人生をがらりと変えてくれた運命の作品」
と森口は振り返る。

新人のデビュー曲だったが、同曲はヒットチャート上位に入った。 だが、時代はアイドル歌手全盛。
同期に本田美奈子、中山美穂、斉藤由貴、南野陽子…と、人気者がひしめいていた。
しかも、「私がデビューしたころは、アニメの主題歌は、すごく地味なポジションでした」。
このため、アイドル歌手の商品が居並ぶレコード店で、森口の商品は片隅に追いやられていた。

そんなこともあって、次のヒットが出なかった。 すると、高校卒業を間近に事務所から「福岡市の実家に帰れ」と言われた。
“リストラ宣告”だった。 「とにかく歌い続けたかった」。
だから、「どんな仕事でもがんばります」と泣いて抵抗した。その結果、歌手でありながらバラエティー番組の仕事が増えた。(続く)
https://www.sankei.com/premium/news/190821/prm1908210006-n1.html