10.5cm榴弾砲搭載IV号戦車はもともとマジノ線を破壊する「バンカー駆逐艦」、つまりバンカーデストロイヤーだった

第3装甲師団521大隊に配属された。ドイツ人は「デッカーマックス」と呼称した
105ミリ砲は左右に8度、上に15度、俯角はマイナス10度とれた
乗員は自衛のため3丁の9ミリサブマシンガンMP40と570発の弾倉をつむ

報告によれば
「この戦車は重いのと非力なエンジンで起伏のある路面やオフロード走行では機動力にかける
装甲は50ミリだが十分とは言えない
射撃の噴煙は大きく乗員は効果を視認できない離れた地点に、観測ポストを設置する必要有りと認む

砲の威力は素晴らしくトーチカでも重戦車でも破壊できる
優れた貫通力は対戦車用途にもぴったり。エンジンとトランスミッションは壊れないが重量でブレーキが効きにくい」
このモデルは生産型は3号戦車シャーシが予定されたが4号自走砲ナスホルンの開発に差し替えられた
戦闘で1両が破壊されもう一両は大活躍したがドイツに返還されて解体された

かわりに521大隊はヘンシェル社の試製重戦車シャーシで作られた128ミリ自走砲シュタール・エミールを二台うけとった
主砲の12.8cmカノン砲K40は61口径の長砲身砲で砲弾重量27キロ、砲尾は水平尾栓である
一台はロシアに捕獲されクビンカにのこる。22両のキルマークがある。この怪物がロシアに与えた衝撃は大きい