防衛省外国機派というのは米軍最新鋭機の完成度を
ライセンス生産により稼働率の高さと両立させようという連中
F-35みたいな、いまだ開発中みたいな機体は評価しないし
F-35の稼働率の不安と改修の自由もない使い勝手の悪さに対しては厳しい評価になる
それが今回のF-Xで異例ともいえる改修の自由度を条件に付けるという事態になった
これは外国機派でさえF-35の評判が悪いことを端的に示している

防衛省内の外国機派(特に空自の現場組とか)はF-4EやF-15のような完成度が高い状態で導入されるのが希望であり
F-35のような完成度が低い機体は外国機導入のメリットが全くない存在でしかなく
F-22ベース案みたいな原型機とかけ離れた既存機改造案などはコスト問題を抜きにしても支持できるようなものではなかった
それに以上にF-22ベース案は開発着手できるかも不明のままされた提案であり検討以前の存在でしかなかった
技術的蓄積も十分ある自主開発を反対する理由も動機も外国機派にはなくなっていた

軍事ジャーナリストはこうした防衛省内の空気の変化を全く掴んでおらず
今まで通り外国機を推す勢力が大きな力があるから自主開発なんてあり得ないと思っていたようだ
防衛省内外国機派は自分達と同じアンチ国産なんだという思い込みが情勢変化と事実関係の確認を怠らせた
一般紙も解説を軍事ジャーナリスト・評論家に頼ったとこは誤報を連発することになった

産経新聞が比較的正確な報道が出来たのは自民党国防族に情報源があったから
今回のF-Xでは海外メーカーや商社からはポジトークの情報しか入ってこない
防衛省と国内メーカーは口が堅いから正確な情報は自民党国防族議員からしか得られなかった