15世紀、朝鮮の崔親子は火薬を開発しそれを使った「走火」と呼ばれるロケット兵器を作成した。
これは世界最古のロケットであると韓国内では知られており、また「神機箭」と呼ばれ映画化も
されている。また走火を束ねた連射式ロケット弾の「火車」も作られたと記録にある。

この「火車」、後にシルクロードを通じ「火中車」として欧州にまで伝わり、後のソビエト連邦共和国が
これを元に生み出した自走式多連装ロケット砲「カチューシャ」は、第二次大戦時の傑作兵器として
知られている。
このエピソードは李氏朝鮮の兵器開発の先進性を物語るものだと言えよう。

「朝鮮の先進技術の歴史」 朴李著 民明書房刊