ドイツ「最近、ドイツ車があまり売れない・・・」

ドイツは日本と同じように自動車産業がさかんです。
その自動車業界が苦しんでいることが、国全体の経済の落ち込みにつながっています。
大きな理由は、アメリカと中国の貿易摩擦によって、中国の景気が減速していることです。
販売台数で世界一のフォルクスワーゲンはことし上半期、中国市場の販売が4%落ち込みました。
輸出も減少しました。
ことし6月には、EU離脱に揺れるイギリス向けが減ったことも影響して、
ドイツから世界への乗用車の輸出が前年比ー25%の大幅な減少となりました。

受注減には“貯金”取り崩しで対応
自動車産業が実際にどのような状況にあるのかを確かめるため、
ドイツ南西部、シュツットガルト郊外にあるエンジン部品メーカーを訪ねました。
以前は休日出勤が当たり前でしたが、受注が減少し、このメーカーのことし上半期の業績は最終赤字でした。
こうした中で進めているのが、勤務時間の短縮です。
ドイツには、忙しい時期の残業時間を一定期間、貯金のようにためておく制度があります。
生産が減った今、会社は、従業員に対し、この「貯金」をつかって勤務時間を減らすよう求めているのです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190919/k10012087901000.html