キムチの現時点はこんな感じ

文大統領の国家観は韓国発展の基盤となってきたシーパワーの連帯を否定し、
大陸のランドパワーに寄り添おうとしているようにさえ見える。
李氏朝鮮時代への回帰である。

この文政権の地政学的チャレンジに呼応して、大陸のランドパワーは一斉に反応している。
日本の輸出規制をめぐって日本と韓国の対立が先鋭化すると、ロシアと中国は7月23日、
日本海の上空で共同の軍事演習を始め、戦略爆撃機や早期警戒機を
日本の竹島の上空に意図的に進入させた。
そこは韓国が防空識別圏を設定している空域であり、日本と韓国の対立をあおり、
日米韓の連帯を牽制しようという意図が明確にうかがえる。

また、韓国が8月22日、日本とのGSOMIA破棄を決定すると、
北朝鮮は24日、国連安保理決議に違反する短距離弾道ミサイルを発射し、
ロシアも同日、北極圏のバレンツ海から最新型のSLBMの発射実験を行った。
これら一連の出来事が韓国のGSOMIA破棄決定の前後に集中して起きていることは、
明らかに大陸のランドパワーが日米韓のシーパワーの連帯に
揺さぶりをかけようとして行ったものである。

文政権がGSOMIAを破棄し、歴史問題を絡めて日本非難を繰り返していることは、
背景に「反日」を利用して韓国を新しい国家に変貌させようとする
文大統領の野望があることを強く想起させる。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/17360?page=3