航空自衛隊、「将来戦闘機」開発の近況
by 松尾 芳郎 ? 2019年10月14日 ? 0 Comments
http://tokyoexpress.info/2019/10/14/%E8%88%AA%E7%A9%BA%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E3%80%81%E3%80%8C%E5%B0%86%E6%9D%A5%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F%E3%80%8D%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%81%AE%E8%BF%91%E6%B3%81/
防衛省は2020年4月から始まる新年度予算案に、「我国主導の将来戦闘機の開発」を予算金額を
明示しない[事項要求]の形で計上した。
「将来のネットワーク化した戦闘の中核となる役割を果たすことが可能な戦闘機について、国際
協力も視野にしながら我国主導で開発に着手することが必要不可欠である」と述べている。

防衛省では、2010年(平成22年)から関連の要素技術、すなわち「統合火器管制技術の研究」、
「ステルス製向上技術の研究」、「次世代アビオニクス技術の研究」、「次世代エンジン技術の
研究」を続けており2020年度末にはほぼ所期の目的に到達する。さらに「統合火器管制技術の
研究」は今後も続行、「指向性エネルギー兵器技術の研究」とともに、2030年代の完成を
目標にしている。

こうして重要な要素技術の開発が目標の域に達することから、防衛省は、2020年度を
「将来戦闘機」の全面開発をスタートする年、と位置付けている。

2018年に公表された「将来戦闘機」は双発で、「編隊列機/loyal wingman」と呼ぶドローン
(drone・遠隔操作型支援機)を随伴・戦闘を想定し、2030年台半ばに実戦配備を実現するのを
目標としている。