>>411
継手の脆弱性はそもそも砲弾命中試験で露呈した問題
実戦では被雷で顕在化した

「設計と建造」を見るなら85ページ
カッコ内は原文

砲弾命中で上部装甲が押し込まれないように設計したが、「予想に反して」1メートル押し込まれた。「下縁の支持構造はもう少し研究の余地があったといえる」

103ページ
実物大模型への砲弾命中試験の後
「三角形の水防区画を設けるなど万全を期した対策がとられた。結果からみて、この構造はなお充分でなかったのは残念であった」

ここで継手強度が想定強度を満たしていないことを認識したのに、継手の強化そのものは行わなかった
水防対策も万全を期したのにダメだったのなら、仕様不充足という他ない

86ページの甲鉄背後構造というのは、継手強度とは関係ない一般論なので、引用としては見当はずれ
ただこの点にしても最終総括の138ページで下記の通り不備だったと認めている

「設計の面で、あの場合、沈没をまぬがれる方法があったかということで研究調査すると、次のような事柄が考えられる」
「4.舷側甲鉄背後の水防性の不備」