調べてもあんまりデータが出てこないサブカル分野の話なんだが
32-20ブルースという曲があるのですよ
まだロックンロールって言葉は若者の文化ではなくぶっぱなせって意味だった時代
(お巡りがこれ見よがしにぶら下げてる).38口径でブルってるなら俺の32-20は浮気女を真っ二つにできるくらい威力が有るんだぜ
って歌ってるんーまーブルースの世界の曲
さてこの32-20、ウインチェスターの例に漏れず
レバーアクションのカービンとハンドガン用に供給されてたんだけど
どちらかというと小型の獣狩用に人気があって
使用できるハンドガンはレア物だったっぽいんですね
で、酔った勢いか俺の女のくせに他の男に色目使いやがってぶっ殺してやるって息巻いてる御仁
レバーアクションのカービング担いで行ったんでしょうか
ダブルアクションが主流の時代シングルアクションの32-20はややお値打ちで動いてたとしても
そこは腐ってもコルトやS&W製の銃、安酒飲んでくだ巻いてるのが能の奴がおいそれと買える代物じゃなかったと思うんですよね
ここで出てくるのがスペイン製リボルバー
第一次世界大戦で武器は作れば売れるってんでフランスの8x27装弾のサイズのS&Wコピー何かが作られてた
戦争が終わってみれば撃ってるうちにライフリングがすり減ってくるような粗悪品軍隊では買ってもらえなくなったけど
アメリカの32-20ならサイズが近いからそっちに職人技でそっちに切り替えて売ろうともしてたみたい
で、この歌考えれば考えるほど危ない
コピー製品なんでアメリカでは表向きには流通してないスペイン製の32-20に
誰に聞いたか知らないけどカービン用の高初速の弾込めれば威力有ると思ってる(消費者保護法なんてない時代でも流石に拳銃には使うなよとパッケージにも書いてある)
酔ってて女に当たらなくても何時銃が壊れて本人か止めに入ろうとした奴が大怪我してもおかしくない状態だ
そこまで踏まえて聞くと実に味わいの有る曲ですよ