だいぶスレが進んでしまいましたがスリガオの照明弾の話について
>>324氏の言われるように、オルデンドルフ艦隊の主力と相対する前であれば、
駆逐艦または魚雷艇に対して使用していたのは間違いないと思われます。

1.最上の戦闘詳報によれば照明弾6発を射耗していますからこの時のものと思われます。
 0210には「吊光弾下に魚雷艇を認め」としているのがそうでしょう。
但しこの時扶桑が被雷したとも書いているので駆逐艦を誤記した可能性もなきにしもあらず。 
※最上の時間記録は他艦と多少異なるので注意。
 その後の主力との砲戦時には照明弾使用について特記は無いようです。

2.最上については上記公式の戦闘詳報の他に、
「重巡最上 血染めの戦闘詳報」と題して航海長から記録を命じられた3名の内1名の方が生の記録に戦後の補足を加えたものを公表されています。
 これには0333「敵頭上に曳光弾炸裂」と記し、
戦後作成の添え図では敵戦艦まで見えたことになっていますがまあそれはご愛嬌として、
この曳光弾は「0330に山城が発砲したものと思われる」としています。
 これに続き扶桑、山雲、朝雲が被雷。
 とすれば時系列的に公式の戦闘詳報の0210の吊光弾がこれに相当するようです。
 こちらでもその後の敵主力との砲戦時に照明弾についての記載はありません。

3.戦史叢書のカワード戦隊の駆逐艦の部分で0305ころ「探照灯に代わって星弾が盛んに頭上で炸裂した」としています。
 最上は魚雷艇を認めていますがやはり駆逐艦だったのか。
 直後0308から0309に扶桑の被雷を認めています。

 「1」の最上戦闘詳報のみ時間に大きな食い違いがありますが、
扶桑等の被雷の流れからみて3つの記録は同じ出来事を指しているようですね。