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日本人のソウルフードである蕎麦。
つるりと喉越しのよさを誇る老舗が人気を維持する一方、
最近は打ちたて・切りたて・茹でたての味を追求して技術開発に取り組む若手が増え、
蕎麦界は宇宙時代も刻々と進化しています。

いま注目のそばの名店「月見庵ラグランジュ店」はこちらです。

落ち着いた雰囲気です。
場所代も含めて蕎麦屋にしては高めの価格設定のためか、お昼時でしたがすんなり入れました。

名物の月見そばを頼みました。
細打ちの十割、生粉打ち。
そば粉は農業区画で太陽風と陽光を一杯に浴びて育った新蕎麦。
丹精込めて作られたIPS細胞培養玉子。
スッキリと出汁の効いた汁は、味に深みがあります。

汁とは対称的に、蕎麦の風味は最初のインパクトが強かったです。
食べててストレスのない固さに茹でられています。

薬味は、瑞々しくすりおろした山葵のみ。
再生水で栽培されたなめらかな舌触りで、繊細な宇宙味。
ツンとくる辛味はありません。

蕎麦湯はとろっとしていて、こちらも上品さを感じます。
ラグランジュ点、ぐるぐる回る人工重力区画で食す月見蕎麦。
こだわりの職人が仕上げた名物は上品で、風味の余韻が緩やかに続きました。

注文を受けて培養する為提供までかなり時間がかかりましたが、美味しかったです。
通いたくなるお蕎麦屋と出会えました。

(変なとこで職人芸が活きている宇宙時代の食レポ