SLEP手順
先ず目標とする寿命飛行時間と運用パターンを決めます
比較的飛行時間の少ない程度の良い機体を数機用意します
用意した機体を詳細にチェックして異常な疲労等が無い事を確認します
2、3機ほど余計な物を外して取り敢えず予定の寿命まで疲労強度試験を実施します
試験治具が残っていなければ新規に作成します(計測機器等は選定し直しでしょう)
無事試験をクリアすればおkですが、壊れてしまった場合は原因の推定をします
次に飛行時間の長い機体を集めて疲労の状況を確認します(アセスメント)
疲労強度試験と傾向が異なる場合は原因を推定し対策を考えます
疲労強度試験をクリア出来なかった場合は補強の検討をします
補強部品の設計には原設計の強度計算書を全て理解する必要があるでしょう
設計援用にFEM等を使う場合には新たに3Dモデルを作る必要があります
3DCADのデータはVer.が違い過ぎて構造部品全てやり直しと思われます
主翼等の補強には治具が必要かもしれません(当然、新規作成です)
2、3機、SLEP対象の機を設計した部品で補強し、再度疲労強度試験を回します
試験をクリアし、CP的にも問題が無ければSLEPを始めましょう
惜しい所まで行って壊れた場合は設計の手直しで済みますが、
余りにも早く壊れた場合は設計をやり直します、勿論試験もやり直しです
航空機の疲労強度試験は加速が難しく、途中、及び終了後の査定も大変です
結果、一回の試験は実際の飛行時間と大差ないレベルの時間が掛かります