戦艦に絡めて見ると、ウィチタとルイスヴィルは43年4月に真珠湾へ一時寄港後アリューシャンへ向かい、
早くも5月上旬のアッツ島作戦にペンシルバニア、アイダホ、ネバダ等と共に参加していますね。
重巡としては修理後のサンフランシスコもこれに加わっています。

 この方面では3月27日にアッツ島沖海戦で唯一の重巡ソルトレイクシティが大きな損傷を受けて戦線離脱したばかりですから、
重巡なり大型軽巡なりの増援は必要だったでしょう。
 日本側でも一時は重巡4以下に増強されていた第五艦隊、
続いて連合艦隊の主力で救援の構想もありましたから米海軍のアリューシャン方面への艦隊増強も充分に理由あってのことではないでしょうか?
 
 ところでまあ、基地航空隊の支援下とは言え、護衛空母1隻だけを伴った米艦隊に
連合艦隊の主力まで救援に現れたらどうなっていたかと他人事ながら心配してしまいますね。