>>438
質問文から察するに、438さんは質と量を両極にあるものと考えてるようです。
しかし、質と量は相反するものではありません。
例えばアメリカ軍は質も高く、数も多い質量ともに充実した軍隊です。

ソ連は共産主義国家で、イデオロギー的に第三次世界大戦は不可避だと考えていました。
邪悪な資本主義国家が群れをなして善良なる共産主義国家に襲いかかってくる……という想定です。
つまりは全面戦争となるので、第二次世界大戦と同じかそれ以上の戦争になることが予想され、少数精鋭では対抗できません。
多数精鋭でなくてはいけなかったのです。

ファシストとの戦争で得た結論は、勝利のためには戦線を一気に突破するというものでした。
敵の弱い部分の戦線の数キロ程度突破したところで穴はすぐ塞がれ戦線は膠着してしまいます。
なので敵の前面100kmくらいを同時に、完全に破壊し、波状攻撃をかけて止まること無く進撃することが結果的に損害を少なく勝利を手にする方法だと結論づけました。

それには大量の戦闘資源が必要になります。
たぶん438さんはここを見て「ソ連は物量型の軍隊」と言っているのだと思います。
しかし、同時に質も悪くてはいけません。
敵より劣った質では敵を有効に突破できないからです。
敵より優れた戦車、戦闘機、補給や移動のための機械化部隊などなどです。

まとめますとソ連軍は
1.勝利のために量が必要だった。
2.同時に質も必要である。
です。

その帰結は

3.質も量も両方揃えた
4.なので経済的に破綻した
でした。