風邪の話の続き

ウリも所帯を構えるようになって子供も大きくなってきた
いつもはつっけんどんな長男が風邪をひいたんで、別の部屋に布団を敷いてやり
枕元にポカリを置いて立ち去ろうとした

「さっさと寝ろよ」
「ねえ、眠れないんだ」
「しょうがないなあ、しばらく居てやるよ」

ウリは知ってる
狭い社宅で、長年親子で川の字になって寝てた期間が長い
だから
手を繋いでいてやると、すぐに眠りに落ちるんだ