>>38
・小銃弾を阻止するボディーアーマーの本格配備は80年代から始まっているが、ごく最近になるまで誰も問題視していなかった
・80年代から今に至るまで、小銃弾を止められるヘルメットや、ESAPIなどのレベルIVアーマー
 脇を覆うサイドアーマーなどが登場したが、小銃弾を止めるハードアーマーが
 兵士の体のごく一部しか覆っていないという点では80年代からあまり進歩しておらず
 また、いわゆる歩兵用の装甲パワードスーツに関しては、航続性能と静音性を両立する見通しが全く立っていない
 ゆえに「最新のアーマーに対して既存弾が無力化される、という懸念が当事者間で真剣に議論されているか自体、そもそも怪しい
・将来のソフトアーマーの発展に関しては、5.56はレベルIIIAを4枚重ねたものを貫通できる
 軽量柔軟なソフトアーマーが小銃弾を止められるようになるのはずっとずっと先のこと
・ESAPIのような一部のレベルIVアーマーは.30-06APに対応しており
 常識的な規模の歩兵火器、常識的な価格の弾薬(タングステンなど論外)で貫通するのは困難を極め
 また将来の材料技術の発達は弾丸の貫通力よりもアーマー性能向上の方に大きく寄与する
・レベルIII+程度なら7.62APでも抜ける。III+までを想定するならNGSWのようなものをわざわざ開発するのはコスパが悪い
・アーマー貫通を目的にした中間弾薬の開発研究は世界的にはごくマイナーで
 世界の大半は既存弾薬を使用する次世代小銃による更新を進めている
・小銃抗耐アーマーへの対抗手段は、小銃弾の貫通向上だけではなく、ABGや化学弾、DEWなど選択肢は他に複数ある
・NGSWの規模でも既存弾に比べて反動は大きく増大している
 晴れてアーマーを抜けるようになったとしても当たらなければ意味はない