検察庁法改正案は、今国会の成立を見送らざるを得なくなった。

市民だけでなく、OBからの反発も食らい、法務・検察内では
「公平さに疑念を招いた」と悔いる声が聞かれた一方、「政権批判に利用された」と迷惑がる意見も出た。

「検察は公平に捜査しているという国民からの信頼が必要。疑いを持たせてしまった以上、仕方なかったのだろう」。
ある検察幹部はこう分析。
「次に審議しても結局同じようなことが起き、出口は見えないままだ」と懸念も示した。

別の幹部は「65歳まで働きたいという検事はほとんどおらず、不要不急の法案だった」と厳しい。
「身内」の検察OBから反対の意見書が出た事態に至ったことは「恥ずかしい」と語った。

https://www.nikkansports.com/general/news/202005180000746.html