>>563
>陸軍に先駆けて
では全くない。

AR10/15は陸軍でテストされていたもののテストされていただけで全く採用する事は決定していなかった。
陸軍がトライアルをするのは必ずしもどれかを必ず大量採用するつもりではなく、地道に普段から色々な兵器を研究している。
そもそも陸軍はM14を採用したばかりだったのでAR15のトライアルは小銃を全入れ替えなんかするつもりは全くない状況で行われた。
1963年に結果的にM16を採用する一年前の1962年からフレシェット弾の開発に乗り出していたので
AR15(空軍「が」採用したのでM16でもある)なんかは「多数ある候補の一つ」でしかない。
アーマライトは資金を回収するために空軍正式採用前にコルトに製造権を売り飛ばしている。

そのコルトのAR15がたまたま偶然にも空軍の偉い人の目に留まり1962年に空軍が初の正式採用。
あくまで空軍が警備する際に航空機にダメージが出ないように欲していた「低威力」ライフルとして適していた。
ストーナー自身がAR10以前はAR5やAR7のようなサバイバルライフルを開発していたし、もちろん軽さが取り柄のライフルなのでサバイバルキットにも入っている。
その後1963年に「暫定的に、試験的に」陸軍が採用開始というのが史実

だから「先駆けて」とあたかも「事前に陸軍がM16を採用すると決定していたが先に空軍が採用した」かのように取られる表現は完全な誤り。
「空軍が始めてまともに採用」「その後暫定的にしぶしぶ陸軍が試用」というのが正解。

ストーナーの意図しない勝手な仕様変更「も」トラブルの原因だが、そもそもジャングルの0距離戦闘を想定するならば白兵戦に耐えられる強度が必須だがAR15にはそれがない。
大元のAR10の開発は「ベンチャー」つまり投機・博打に近い形で開始、アーマライト自体が新素材・新機構の研究をする部門で「今現在の現実の戦闘向け」というよりはもっと先を見据えたプロジェクトだった。
だから「宇宙時代の未来の銃」というフレーズが使われた訳だ。