>>429
WW2時代の縦深戦術は第一に全縦深砲撃による打撃がキモだから
砲兵戦(砲兵による敵砲兵撃滅)か航空攻撃で早めに放列を潰せば衝撃は減退させられる
(ただし史実独軍はこれを狙うも上手くいかず)
砲撃を喰らう前に急速に部隊を後退させる事で空撃ちにさせて打撃を回避し
砲撃後に敵地上戦力が突進してきた段階で一気に機動反撃するというのも有効な対策
要は「機動防御」の一種で独軍はこっちなら局地的ながらも成功例がある

他には縦深戦術は前後に深い同時打撃というだけでなく
横方向にも広い攻勢正面を取って同時打撃するのがキモだから
東欧の広い平原地帯を過ぎて攻勢正面の幅が狭くなってくると段々と上手くいかなくなってくる
狭い戦線では従来型の弾性防御による抵抗や戦後NATO流のエアランドバトルが効いてくる
ロシア内戦から生まれた赤軍の縦深戦術は結局は自国内で戦うか
せいぜいポーランド辺りまでの土地に特化したドクトリンであり
西欧の西部戦線型の戦場の環境には不適と言えた
だから冷戦期になると適応が求められパリへの無停止進撃を最終目標に改変されていく