FCASの話。

欧州の3つの空軍が次世代戦闘機の性能基準を承認
https://www.defensenews.com/global/europe/2020/05/26/three-european-air-forces-approve-performance-benchmarks-for-next-gen-fighter-jet/

ドイツ、フランス、スペインの空軍は、2040年に就航する次世代戦闘機の開発を支援するため、
一連の性能基準について合意した。

今月初めに承認されたこの文書は、次世代兵器システム (NGWS) の今後の道筋を決める際に、
可能性のある10のシステムアーキテクチャの中から、維持する価値のある機能を特定するためのものだ。

有人次世代戦闘機を中核とするこのシステムは、欧州本土で最も野心的で高価な兵器計画であるFCAS
(Future Combat Air System) の中核となる予定だ。

プロジェクトの説明によると、想定されているように、攻撃と監視を行う小型無人機「リモートキャリア」が
各ジェット機に搭載され、すべての要素が人工知能「コンバットクラウド」によって相互接続されるという。

ドイツ連邦軍の声明によると、NGWSの現在のシステムアーキテクチャは10種類あり、
それぞれが異なる方向に傾いているという。

3人の空軍高官、ドイツのインゴ・ゲルハルツ中将、フランスのフィリップ・ラヴィーン大将、スペインの
ハビエル・フェルナンデス大将は、将来のFCASのシナリオに国家システムをつなげるための指針
「接続性の一般的な理解」に合意した。

ドイツの声明によると、この文書はプログラムのパートナー国がそれぞれの開発プログラムを
「同期」 させることを可能にする。

未来戦闘航空システム (FCS) 計画を主導するドイツのエアバスとフランスのダッソーは昨年、
パリ航空ショーで未来の戦闘機の模型を公開した。2026年にはプロトタイプのテストを開始する予定だ。