南雲忠一中将を再評価するスレ(機)

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2020/06/17(水) 23:59:55.20ID:fdkkK6U5
南雲長官はもっと評価されるべき(39代目)

前スレ
[38代]南雲忠一中将を再評価するスレ(散)
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1573984378/
>>107〜 通常爆弾の威力の章、>>487〜 米空母の夜間行動考察の章)

過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo

支隊スレは、お亡くなりに・・・靖国で会おう!
2名無し三等兵
垢版 |
2020/06/18(木) 02:15:52.99ID:KzUnZNzH
南雲 忠一(なぐも ちゅういち、1887年(明治20年)3月25日 - 1944年(昭和19年)7月6日)
日本の海軍軍人。海兵36期。太平洋戦争初期から中期にかけて第一航空艦隊および第三艦隊(南雲機動部隊)司令長官を
務めた後、サイパンの戦いで自決。死後一階級特進により、最終階級は海軍大将。
正三位勲一等功一級。
3名無し三等兵
垢版 |
2020/06/18(木) 14:29:23.69ID:KzUnZNzH
兵力に勝ったが大敗北

今川義元(桶狭間、大軍の総大将が戦場で討ち取られる大敗)
ミッドウェー海戦(凡将南雲、愚将五十六。大日本帝国を駄目にした張本人)
アスターテ会戦(同盟軍3個艦隊中2個艦隊壊滅。1個艦隊は帝国軍が消耗戦を嫌い撤退)
2020/06/22(月) 23:57:28.72ID:PWLmo19B
>>2
ありがとうございます。これはいいですね。
次から2ゲットに使わせていただきます。

>>3
ちょw、さすがに史実でないものを入れるのは>アスターテ

好きですけどね。ええい、またしてもヤン・ウェンリーか!
マインカイザーが何回この台詞を言うか、側近として数えてみたい。
2020/06/23(火) 00:01:35.68ID:/g1Xa8pb
前スレ埋まりましたので、あらためてご挨拶を。

ここは南雲忠一中将を再評価するスレです。
機動部隊指揮官としての南雲長官を見直すことが目的なので、
当時の階級である中将をスレタイとしています。

現在は、ミッドウェー海戦における南雲中将とスプルーアンス少将とを
比較しています。ただし二日目

このままだと、
「スプルーアンス君、君は空母部隊指揮官に向いてないから、水雷屋に戻った方がいいよ」
になりそう・・・

果たして、名将の地位を守れるのか。
よろしくお付き合いください。
2020/06/23(火) 00:02:33.42ID:/g1Xa8pb
しまった、名無しの三等兵に降格されてしまった。
>>4-5はスレ主の発言です。
2020/06/23(火) 00:12:36.54ID:/g1Xa8pb
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1573984378/991の続き

だいぶ遅れてしまいましたが、6月6日0800時、
スプルーアンス少将は、「炎上する日本空母2隻発見」の
索敵報告を入手しました。

彼我の距離は、約240浬。
さて、どうしますか?
もちろん、即時発進ですよね!
2020/06/23(火) 00:13:37.36ID:/g1Xa8pb
>>7の続き

しかし、エンタープライズ及びホーネットから攻撃隊が発進したのは、1212時
なんと、4時間も経過した後です。
これは現地時間で言うと1512時で、日没まであと3時間といったところ。

いったい何をやってたんでしょうねぇ
2020/06/23(火) 22:06:45.40ID:/g1Xa8pb
[ミッドウェー海戦](6月6日0500時頃)日本時間

(6日)0500時
×(D)日本空母1隻炎上中(北西方向に約240浬)
   
           (5日)1400時
              ×(B)日本空母1隻撃破(飛龍)
                北西方向に約180浬

        (5日)0730時                                 ┌┘
           ×(A)日本空母3隻撃破(赤城・加賀・蒼龍)          ┌┘
             西方に約190浬                         △北緯31度・西経176度
                                              ←┘ 米空母部隊(スプルーアンス少将)
                                                  (エンタープライズ・ホーネット)




                 (5日)2320時
                   ×(C)日本重巡衝突(最上・三隈)
                     南西方向に220浬


                                        ■ミッドウェー島

※方位と距離は、米空母部隊の視点から。
2020/06/23(火) 22:30:29.21ID:/g1Xa8pb
>>8の続き

仮にスプルーアンス少将が、日本空母のことなんか眼中に無く、
ミッドウェー島の西方で発見された日本巡洋艦追撃だけに
目を奪われていたとしても、
重巡を攻撃するために、対艦装備で攻撃隊を準備していたはず。

というか、そもそも米空母機はGP爆弾※一択なので、
日本海軍の陸用爆弾や通常爆弾といった兵装の選択に
悩む必要はありません。

※GP=General Purpose(汎用)
2020/06/23(火) 22:31:06.85ID:/g1Xa8pb
>>10の続き

格納庫内で、爆装したドーントレスが準備されていれば、
あとはそれを飛行甲板に上げて整列させ、風上に立つだけですから、
30分程度で十分でしょう。

それなのに4時間経っても、まだ攻撃隊を出せないなんて、
不可解ですよねぇ
12名無し三等兵
垢版 |
2020/06/24(水) 19:17:30.45ID:RdcMh0Jb
中部太平洋方面艦隊 歴代司令長官 南雲忠一中将:

1944年4月1日 戦時編制

直属
第5根拠地隊(サイパン島)
 測天・第21駆潜隊
 第54〜56警備隊・第5通信隊・第5輸送隊

第30根拠地隊(パラオ)
 第21・22号掃海艇・第31駆潜隊
 第45・46警備隊・第30潜水艦基地隊・第3通信隊・第6輸送隊

第四艦隊(トラック島)

第十四航空艦隊(司令部要員は中部太平洋方面艦隊司令部要員が兼任)

附属:五十鈴・第23魚雷艇隊
 第59・60・82・83・91防空隊・第205・214・217・218・223・233設営隊
2020/06/24(水) 22:54:39.48ID:1p9+mIfP
栄光の機動部隊指揮官も、最期は陸上でしたね。
せめて海上で・・・
2020/06/24(水) 23:26:00.63ID:1p9+mIfP
>>11の続き

さてここで、前日(6月5日)の戦闘で、南雲長官が山口少将の
即時発進を却下した時、何と言われたかを振り返ってみましょう。

「兵理からいっても、指揮官の決断としては妥当といえよう。
古来より”兵は拙速を聞く”との言葉がある。

『孫子』作戦篇に出てくる言葉だが、兵ハ拙速ヲ聞ク、未だ巧ミノ久シキヲミズ
が、その本文である。
2020/06/24(水) 23:26:56.16ID:1p9+mIfP
>>14の続き

完全に準備がととのわなくて、出来上がりは拙くとも、迅速果敢に事をなせ。
即戦即決こそが勝利につながり、未だ巧みに戦争を展開して勝利した例がない、
という意味である。

航空戦では、相手よりは一歩先んじた者が勝負を制する」
                   (『ミッドウェー海戦』第二部運命の日)p110

どうですか?
索敵報告が入ってから、4時間もぐずぐずして攻撃隊を出せなかった
スプルーアンス少将は論外ですよね。
2020/06/24(水) 23:27:48.02ID:1p9+mIfP
>>15の続き

一部の界隈で異常な人気をみせる、この『孫子』の言葉ですが、
本来は長期戦による国力の疲弊を戒め、短期決戦を勧めた言葉であり、
文中にあるような”即決主義”は、むしろ慣用的な用法です。

短期決戦のためには、徹底した情報収集と、十分な兵站、
講和を想定した外交など、周到な準備が必要であり、

なんでもかんでも迅速果敢が良いなどという解釈は
思考停止に等しく、大怪我につながる生兵法と言えるでしょう。
2020/06/24(水) 23:37:42.95ID:1p9+mIfP
明日は、送別会第二弾でお休みです。

業務の引き継ぎもだいたい終わって、
暇をもてあます毎日ですねぇ

実はコロナの影響で、予定より一ヶ月遅れてるんですけど、
今年2020年は歴史の教科書に載る一年でしょう。
我が国が感染者を抑えられたのは、色々と理由が挙がっていますが
本職は、神仏の加護と思っています。

んふふ〜
それではまた金曜日にノシ
2020/06/26(金) 19:07:04.16ID:nIjbgGgR
>>16の続き

仮に、攻撃隊の準備が何もできてなくて、1から始めたとしても
4時間もかかるはずはありません。

それこそ、雷装→爆装→雷装の兵装転換競争でもやらない限り。

ということは、4時間もかかったというのは、攻撃隊の準備の話ではなく、
目標までの距離が原因ではないかと予想がつきますね。
2020/06/26(金) 19:07:52.26ID:nIjbgGgR
>>18の続き

>>9の通り、PBYの索敵報告に基づく彼我の距離は240浬ですが、
通信の不具合等で、敵艦位が誤って伝えられ、もっと遠距離に居ると
認識されていたのかもしれません。

それなら、即時発進は不可能で、ある程度距離を縮めて、
作戦行動半径に入るまでは、発進を見合わせる行動は理解できます。
2020/06/26(金) 19:08:38.45ID:nIjbgGgR
>>19の続き

さらに、攻撃隊の準備に関しては、こんな話も残されています。

「ブラウニング(参謀長)は、攻撃計画を作成し、1千ポンド(545kg)爆弾
を装備した急降下爆撃機をもって、14時(日本時間11時)攻撃を開始する
ように意見を具申した。

スプルーアンスはブラウニングのような古参の飛行将校の考えたことだからと
その意見具申を受け入れた。
そしてブラウニングが攻撃計画の発動を命じた」
                  (『提督スプルーアンス』ビュエル/著)p177
2020/06/26(金) 19:10:08.83ID:nIjbgGgR
>>20の続き

この「現地時間14時発進」というのが正しければ、
当初は攻撃隊を即時発進させる計画だったことがうかがえます。

それがどうして、4時間遅れになってしまったのでしょうか。
2020/06/26(金) 19:16:39.91ID:nIjbgGgR
>>21訂正

すみません、現地時間と日本時間がごっちゃになっていました。
時系列は下記の通り、日本時間(現地時間)

0500(0800) PBYが炎上する日本空母1隻を発見
0815(1115) 空母エンタープライズが索敵報告を受領
          「敵空母2隻炎上中」
1100(1400) 当初の攻撃隊発進時刻
1212(1512) 実際の攻撃隊発進時刻

ブラウニング参謀長の攻撃計画よりも、発進が1時間以上遅れて
しまったことになります。
2020/06/27(土) 19:29:50.45ID:GZXWnEaG
>>22の続き

これだけでは終わらなかった。

「すると数分もしないうちに、ウエイド・マクラスキーが血相を変えて
指揮所へやってきて、ブラウニングの計画に抗議を申し立てた」

マクラスキー少佐は、エンタープライズの飛行隊長で、
前日に赤城と加賀を仕留めた殊勲者でもあります。
2020/06/27(土) 19:31:37.47ID:GZXWnEaG
>>23の続き

その主張はこうでした。

・ブラウニング参謀長の計画は現実的ではない。
・目標までの距離が遠く、1千ポンド爆弾では、搭載燃料が不足する。
・500ポンド爆弾に変更し、燃料搭載量を増やすべき。
・それに合わせて、発進時刻を1時間遅らせる。

しかし、ブラウニングが頑として受け付けず、二人は怒鳴り合いの
喧嘩を始めてしまった。
2020/06/27(土) 19:33:25.34ID:GZXWnEaG
>>24の続き

スプルーアンス少将は、放置しておくわけにもいかないので、
仲裁に入り、「パイロットたちの意見を容れようと思う」と発言。

それに怒ったブラウニング参謀長は、拗ねて私室にひきこもってしまったとさ。

・・・なんかもう、ねぇ(笑)
小学校の学級会を見ているようだ。
2020/06/29(月) 22:51:42.91ID:+ixsZzQf
>>25の続き

ここで問題となっているのは、爆弾の搭載量と航続距離。
当然ながら、重い爆弾を積めば、遠くまでは飛べなくなります。

米空母の艦爆といえば、SBDドーントレスですが、
SBとは、Searching Bomber(索敵爆撃機)
(Dは製造会社名で、Douglasダグラス社)
2020/06/29(月) 22:52:33.95ID:+ixsZzQf
>>26の続き

日本海軍では艦攻が索敵を行うのが通例ですが、
米海軍では艦爆がその役割を担います。

ただの索敵ではなく、「索敵爆撃」とあるように、
爆弾を積んで行って、敵を見つけたら、
行き掛けの駄賃とばかりに投下して帰る。

実際、南太平洋海戦では瑞鳳がやられていますね。
2020/06/29(月) 22:53:20.08ID:+ixsZzQf
>>27の続き

そのため、
索敵任務のときには、爆弾を軽くして航続距離を伸ばし、
攻撃任務のときには、航続距離が短くなることは承知の上で
重い爆弾を搭載すると使い分けているのです。

具体的には、
索敵:500ポンド=227kg爆弾、行動半径325浬、
攻撃:1千ポンド=454kg爆弾、行動半径250浬

ブラウニング参謀長とマクラスキー少佐とが喧嘩していたのは、
まさにこれでした。
2020/07/01(水) 19:20:50.11ID:3tt/Ss+G
>>28
1000ポンド爆弾積んだらこんなに航続力が落ちるのは
1000ポンド積んで燃料満タンにしたら重くて離陸できないからなのかな?
2020/07/01(水) 22:53:27.37ID:BVx9Z1R1
>>29
燃料を満タンにしないと、もっと航続力が落ちますね。
機体が重くなると、その分上昇時に燃料を多く消費することになります。
巡航時も最も燃費の良い経済速度(巡航速度)では高度を維持できないため、
さらにガソリンを食うことに・・・
2020/07/01(水) 22:59:38.98ID:BVx9Z1R1
>>28の続き

ブラウニング参謀長の主張は、破壊力の大きい爆弾を積んで
敵空母を確実に仕留めるというもので、真っ当な内容ですが、

マクラスキー少佐がそれに抗議したのは、
それだと航続距離が不足する懸念があるから。
2020/07/01(水) 23:01:11.93ID:BVx9Z1R1
>>31の続き

>>19の通り、PBYの索敵に基づく距離は240浬だから、
1千ポンド爆弾搭載でも、一応行動半径内に収まります。

それなのに、これだけ大喧嘩になってしまったのは、
米空母司令部として把握していた彼我の距離が、
240浬よりもっと遠いという認識だったのかもしれません。

これも空母戦闘では、よくある話ですね。
2020/07/01(水) 23:07:31.57ID:BVx9Z1R1
>>32の続き

特にマクラスキー少佐の場合、前日の戦闘では
(自ら航法を誤って)無駄に遠回りした結果、
燃料不足に陥り、ガス欠寸前で帰投した苦い経験が
あるから、なおさら無理はしたくなかったのでしょう。

スプルーアンス少将は、搭乗員側の主張を採用しましたが、
これも妥当な判決だと思われます。
2020/07/01(水) 23:08:26.85ID:BVx9Z1R1
>>33の続き

南雲長官も真珠湾攻撃の際、海が荒れて機体が重い艦攻の発艦が
あやぶまれ、艦爆のみの出撃に変更しようかという検討がなされたとき、

艦攻隊員に対し、「この状況で魚雷を抱えて発艦できるか」と尋ね、
「やれます!」との返事を確認した後に、認めたという話が残っています。

実際に飛んでいくのは彼らですから、
彼らの意見を尊重するのは当然ですね。

事件は会議室で(ry
2020/07/02(木) 22:23:47.95ID:OaGzL4ij
[ミッドウェー海戦](6月6日1230頃)日本時間

(6日)0500時
×(D)日本空母2隻炎上中(北西方向に約140浬)
   


                        米空母部隊(スプルーアンス少将)
                           ←△北緯30度・西経179度     ┌┘
                             └──┐            ┌┘
                                  └───────┘



                 
              ←▲━━
           重巡最上・三隈
          (南西方向に約60浬)


                                        ■ミッドウェー島

※方位と距離は、米空母部隊の視点から。
2020/07/02(木) 22:36:51.49ID:OaGzL4ij
>>34の続き

スプルーアンス少将がマスクラスキー少佐の具申を容れて
発進時刻を15時過ぎまで遅らせた結果、

その間、米空母エンタープライズとホーネットは西進、
後に北西に針路を変えたため、
炎上する日本空母2隻との距離は約140浬まで短縮。
2020/07/02(木) 22:37:41.00ID:OaGzL4ij
>>36の続き

同時に、衝突した重巡最上と三隈は、12ノットの速力で
ひたすら西へ避退していたので、この頃には、米空母の
南西方向、わずか60浬程度まで追い付かれてしまった。

艦載機なら30分程度で攻撃可能な超至近距離ですが、
日本空母攻撃に専念するスプルーアンス少将の眼中には
ありません。
2020/07/02(木) 22:38:15.23ID:OaGzL4ij
>>37の続き

その代わり、ミッドウェー基地航空隊の残存機、
SBD、SB2U、B−17から相次いで攻撃を受けたが、
被害無し。
2020/07/04(土) 21:44:53.04ID:9CTfBsz/
>>38の続き

さすがに、彼我の距離が140浬まで接近していれば、
2千ポンド爆弾を積んでいっても大丈夫でしょう!
(発艦できるのかは知らんけど)

つまりここから、米司令部は、日本空母との距離を
誤って認識していたと推測されます。
140浬になるまで発進時刻を遅らせた、とは考えにくい。

実際は「200浬先」くらいの感覚だったのではないかと。
2020/07/04(土) 21:46:06.39ID:9CTfBsz/
>>39の続き

かくして1212時、エンタープライズとホーネットの両空母から
SBD58機が発艦した。

日没は1543時なので、あと3時間半といったところ。
巡航速度を130ノットくらいとすると、片道200浬は1時間半
往復+戦闘時間を考慮すると、帰投は夜間になることも
考慮しなければなりません。

これは索敵発見の遅れと通信の混乱で、発艦時刻が午後遅くに
なったからですが、元はといえば、スプルーアンス少将が索敵を
実施しなかったことに、根本原因があります。
2020/07/04(土) 21:46:58.87ID:9CTfBsz/
>>40の続き

そして索敵を軽視した結果、敵発見が遅れ、攻撃隊発進も遅れ、
出撃機数の割にはたいした戦果も出せずに、夜間収容となり、
不時着機を多く出すという悪循環は、

ちょうど2年後のマリアナ沖海戦でも、繰り返されることになります。
2020/07/04(土) 21:49:13.06ID:9CTfBsz/
>>41の続き

これまで繰り返してきた通り、
本職は、”空母部隊指揮官”としてのスプルーアンス提督を
あまり評価していません。

空母の基本的な運用を理解していないと思われる行動が多く、
決断力にも乏しい。

もっと言うと、彼の作戦指導からは、
「空母の戦いは、こうあるべき」といった思想が感じられない。
2020/07/04(土) 21:49:43.17ID:9CTfBsz/
>>42の続き

ただし、”名将”としては高く評価しています。
軍人にとって、ある意味「結果がすべて」ですので。
スプルーアンス少将は、運の良い男だったのでしょう。

これは馬鹿にしているわけではなくて、
指揮官にとって、幸運と言うのは欠くべからざる要素の一つで、
畢竟、名将=幸運の持ち主と言っても過言ではありませんね。
2020/07/05(日) 20:27:43.29ID:HkNaBjri
空母戦の事例が第二次世界大戦の太平洋戦域の数例しか無いので、日米の空母部隊指揮官(定義が曖昧ではある)で対象となるのは南雲と原と山口と角田と小沢とフレッチャーとスプルーアンスとハルゼーとキンケイドとミッチャーくらい?この中で優劣をつけるという話になるのですよね。
2020/07/06(月) 18:17:26.79ID:f7m/nEqa
>>39
発艦以前にそもそも2000ポンド爆弾ってSBDの爆弾架対応してたっけ?
1600ポンド爆弾ならいけるかもしれんけど、あの時期の空母に積んでたっけ?
2020/07/06(月) 20:42:40.75ID:3S4Ydp1/
>>40
母艦を守るためこれも戦闘機の護衛無しか。
2020/07/06(月) 21:03:59.96ID:qIXYF5Bk
>>43
軍人にとってとわざわざ言うけど、
逆に"ある意味「結果がすべて」"に該当しない職種の方って言うほどあるか?
2020/07/06(月) 22:41:16.40ID:sCgumdrV
>>44 
そう、どこまでが”空母部隊指揮官”なのか、定義に困りますよねぇ

>>45
いや、その、あの・・・ネタにマジレ(ry・・・ごめんなさい

>>46
無傷の敵空母に対しても護衛無しで出すくらいだから。

>>47
”該当しない職種”とか言われますと、みんな当てはまるるのでしょうが、
戦争は、結果の規模が異なります。
2020/07/06(月) 22:59:55.30ID:sCgumdrV
>>43の続き

前スレで少し紹介しましたが、
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1573984378/809

>有能な怠け者は指揮官にせよ
>有能な働き者は参謀に向いている
>無能な怠け者は連絡将校か下級兵士が務まる
>無能な働き者は銃殺するしかない

スプルーアンスといえば「怠け者」で有名です。
2020/07/06(月) 23:01:39.43ID:sCgumdrV
>>49の続き

かつて戦艦ミシシッピの艦長だったときのこと。

乗艦して初めての航海、しかも夜間航行なのに、
出港時に艦橋にいただけで、すぐに私室に戻って
ベッドにもぐりこんでしまった。

その後、当直将校が、民間商船と衝突しそうになったことを
報告にいったところ、
2020/07/06(月) 23:02:57.97ID:sCgumdrV
>>50の続き

「スプルーアンスは、”彼らはいつでもそうするのだ※
もし必要だと思ったら、少し速度を落せばいい、お休み”

そう言って、寝返りをうつと、毛布を肩の上まで引き上げ、
枕に顔を埋めて眠ってしまった」
           (『提督スプルーアンス』ビュエル/著)p98

(※)軍艦と商船が遭遇した場合、商船側が譲るのが世界共通の
ルールだが、それを守らない船もたまに出てくる。
2020/07/06(月) 23:04:00.43ID:sCgumdrV
>>51の続き

その当直将校は、後にこう回想しています。

「私はとても驚いた。戦艦の艦長に着任したばかりで、
初めての航海だというのに、よく知りもしない若い将校に
委ねて寝てしまい、報告に行っても起き上がって来ないとは」

まさに指揮官の器ですね。

ミッドウェーでも、6月5日の夜、朝までの行動を指示した後は、
さっさと眠ってしまっています。
2020/07/07(火) 22:39:23.04ID:+jH3zHR/
>>52の続き

ハルゼーや多聞丸に代表されるような猛将タイプとは
対照的で、どちらかと言えば、日本の組織に好まれる
調整型の指揮官と言えるでしょう。

部下のやることに細かく介入せずに、器量の大きさで統べる、
というわけです。
2020/07/07(火) 22:40:53.87ID:+jH3zHR/
>>53の続き


ただし、これでうまく回していくためには、ひとつ条件があります。
それは「部下が優秀であること」

ただ部下に任せれば良いのではなく、
有能な部下を見出した上で、すべてを任せて、その能力を
存分に発揮できるように、周りの障害を取り除いてやるのが、
上司の役割と言えるでしょう。

例えば、大山巌と児玉源太郎、東郷平八郎と秋山真之のように。
誰でもいいから任せてうまくいくのなら、誰も苦労はしないでしょう。
2020/07/07(火) 22:41:54.08ID:+jH3zHR/
>>54の続き

ミッドウェーの戦いを見る限り、第16任務部隊の幕僚たちは
「有能な働き者」ではなかったようです。

前日の5日の戦闘では、スプルーアンス少将の攻撃命令を
僚艦ホーネットに伝え忘れるという大ポカをやらかしてますしね。

もしかしたら、それまでハルゼーの強烈な個性のリーダーシップ下で、
戦うことに慣れ過ぎてしまって、全く対照的なスプルーアンスと
うまく意思疎通がとれていなかったのかもしれない。
56名無し三等兵
垢版 |
2020/07/08(水) 00:42:54.69ID:r26e1Vfi
>ただ部下に任せれば良いのではなく、
>有能な部下を見出した上で、すべてを任せて、その能力を
>存分に発揮できるように、周りの障害を取り除いてやるのが、
>上司の役割と言えるでしょう。

その有能な部下は大抵は役職持ち、つまり有能な部下の下にさらに部下がいると考えられるわけで

A上司「有能なBに全て任す」
B有能な部下「イエサー」

B上司(B有能な部下)「有能なCに全て任す」
C有能な部下「イエサー」

以下略

有能な部下が見出され次第、全て下に投げっぱなしジャーマンわろた
2020/07/08(水) 22:44:55.08ID:jIdQ8Os8
>>56
そういうことですね。基本は丸投げです。
戦争でも仕事でも、有事の際は民主主義は不要
2020/07/08(水) 23:13:08.37ID:jIdQ8Os8
>>55の続き

なにしろ、朝から何もやらずに燃料を消費していただけで、
午後遅くなってようやく攻撃隊発進ですからね。

指揮官と参謀、どちらの責任なのかは分かりませんが、
あまりに無為無策と言われても仕方ないでしょう。
2020/07/08(水) 23:14:14.22ID:jIdQ8Os8
>>58の続き

さて、米空母攻撃隊と言えば、洋上航法の未熟さとともに、
分散進撃の弊害が指摘されます。

異なる空母の攻撃隊が別々に進撃するのはもちろんのこと、
同じ空母所属なのに、艦爆隊と雷撃隊がバラバラに分かれて、
全く連携が取れないこともしばしば。
2020/07/08(水) 23:15:10.40ID:jIdQ8Os8
>>59の続き

それは前月の珊瑚海、前日のミッドウェーでもその通りになった。
そして今回、同じSBDにもかかわらず、エンタープライズ機とホーネット機が
まとまって行ったわけではないようです。

「この両飛行機隊は、北西方向に向かって、正面幅30浬に開いて
それぞれ315浬、及び265浬も進出して捜索に努めたが、重要な
攻撃目標は、ひとつも発見することができなかった」
                          (『モリソン戦史』第3巻)p340
2020/07/08(水) 23:16:34.39ID:jIdQ8Os8
>>60の続き

これを読む限りでは、

エンタープライズ機は315浬、
ホーネット機は265浬、

進出距離が異なっていたらしい。
2020/07/09(木) 22:28:34.29ID:Lhp6fiXD
>>60の続き

その前に、ここ
>正面幅30浬に開いて

分散進撃の米空母機とはいえ、同じ空母のSBD隊は
ちゃんと編隊を組んで飛びます。

しかし今回は、通常の編隊ではなく、横に広がって
飛行したようです。
2020/07/09(木) 22:35:34.78ID:Lhp6fiXD
[米空母機の編隊](機数は適当)



↑   ↑   ↑   ↑   ↑
△   △   △   △   △
│   │   │   │   │


         ↑
         △
      ↑ △△ ↑
      △     △
     △△    △△
2020/07/09(木) 22:43:44.21ID:Lhp6fiXD
>>63の続き

想像図、ではありますが、
通常の編隊の前方に、何機が横一列に並んで、
水先案内役を担っていたと思われます。

その幅は30浬=約55km
2020/07/09(木) 22:44:25.00ID:Lhp6fiXD
>>64の続き

ちょうど第二次ソロモン海戦の南雲機動部隊の陣形
に似ていますね。

本隊(翔鶴、瑞鶴)の前方10浬に、前衛が幅40浬に
広がって警戒するという陣形です。

おそらく米空母機は、前日の戦闘において航法ミスで
敵を発見できず、燃料を無駄にした失敗が続発したので、
それを踏まえてのことでしょう。
2020/07/10(金) 03:38:56.93ID:XGRNIiKq
日本期は軽くて遅い蝶のような機体で
米軍機は重くて速い蜂のような機体だから
単純に操縦技術というよりは
空中集合のための低速対空がしにくい機体性能の差もあるんじゃない?
2020/07/10(金) 22:47:27.17ID:nzvyC36O
>>66
大編隊を組んでの飛行は、燃料消費が多くなるので、
それを嫌ったのかもしれませんね。

本職は単純に、各隊長が誰かの指揮下に入ることを
嫌がったからだと思ってます。
「誰がお前なんかの指図を受けるかー!」
2020/07/11(土) 20:33:56.03ID:1caO+SUV
>>65の続き

そして、エンタープライズ隊とホーネット隊で
進出距離が異なっていた件>>61

>エンタープライズ機は315浬、
>ホーネット機は265浬、
2020/07/11(土) 20:34:54.03ID:1caO+SUV
>>68の続き

もともと、1千ポンド爆弾だと250浬程度しか飛べないので、
航続距離を延ばすために500ポンド爆弾に減らしたはず→>>28

それなのに、これを見るとホーネット隊は265浬なので
1千ポンドのときと、そう変わっていませんよね。
2020/07/11(土) 20:35:31.03ID:1caO+SUV
>>69の続き

まさか・・・
>前日の5日の戦闘では、スプルーアンス少将の攻撃命令を
>僚艦ホーネットに伝え忘れるという大ポカをやらかしてますしね。>>55

今回もホーネットに伝え忘れたのか?
実はこの攻撃隊は空振りに終わったのですが、帰投後の話で、
2020/07/11(土) 20:36:18.26ID:1caO+SUV
>>70の続き

「ここでもうひとつの報告がスプルーアンスの注意をひいた。
彼はなぜホーネットの急降下爆撃隊の一部が、エンタープライズ隊より
先に帰ってきたのか疑問に思っていたのである。

ホーネットから発進した機体の多くが、彼の命令に背いて
千ポンド爆弾を携行しており、行動範囲も短くならざるを得なかった
ということが分かった。

すでに前日、ホーネットの艦爆隊が全く敵を発見できなかったのに
不満を感じていたところだったが、ホーネットとその艦長ミッチャーに
対する失望の念をますます強くしたのであった」
                         (『提督スプルーアンス』)p179
2020/07/11(土) 20:37:02.43ID:1caO+SUV
>>71の続き

(註)ここで言う「ホーネットの艦爆隊が全く敵を発見できなかった」とは
5日の第一次攻撃隊のこと。飛行長のリング中佐直率のSBD隊は
航法計算を誤り、敵を発見できずに帰投した。

>>55の「攻撃命令を伝え忘れる」とは、飛龍に対する第二次攻撃隊のこと
なので別の話です。
2020/07/11(土) 20:38:48.32ID:1caO+SUV
>>72の続き

そのまさか、でした!
しかも、今回は伝達ミスではなく、故意に無視したようです。

洋の東西を問わず、軍の命令系統は絶対のはず。
命令違反は軍法会議、と相場が決まっています。

日本海軍でも多聞丸は南雲長官の采配に不満を持っていたようですが、
その命令には完全に従っており、勝手に二航戦だけ即時発進するような
ことはしなかった。

それに比較すると、米海軍の組織力のお粗末さは、
小学校の学級崩壊に等しく、あきれて言葉が出てきません。

アナポリスでは、いったい何を教えているのでしょうか!
なんでこんな低レベルの連中に負けたのか、理解に苦しみますねぇ
2020/07/11(土) 23:25:47.40ID:wRamQBu1
阿部少将の命令前に
「我これより航空隊の指揮を執る」
は命令違反にはならないの?
2020/07/12(日) 11:13:42.40ID:TdHG2wBZ
>>74
命令違反ではないですよ。
三空母被弾前から、航空戦は継続中ですから。
南雲長官から撤退命令が出ない限り、攻撃を続けるのは当然のことです。

次席指揮官は八戦隊の阿部少将ですが、その任務は、攻撃続行を命令することだけです。
直接航空部隊を担当する山口少将は、仮に阿部少将からの命令がなかったとしても、
「航空戦の指揮を執」らなければなりません。
2020/07/12(日) 11:15:15.83ID:TdHG2wBZ
>>75の続き

海戦要務令(第三章戦隊ノ戦闘)には、

第50
「戦隊指揮官ノ乗艦ガ、列ヨリ離レ、指揮ヲ執リ難キニ至ラバ、次席指揮官ハ
直チニ指揮ヲ継承スルモノトス」

第51
「前続艦ガ列外ニ出タル為、若シクハ陣形変換ニヨリ、新タニ戦隊ノ戦闘ト
ナリタル指揮官ハ、戦勢ノ変化ニ応ジ、令ヲマタズシテ隊ヲ有利ノ方向ニ
嚮導スベキモノトス」

「直ちに指揮権継承する」
「命令がなくても次席が指揮を執る」
明確に書いてありますよね。
2020/07/12(日) 11:15:48.20ID:TdHG2wBZ
>>76の続き

これは水上戦闘の話ですが、航空戦でも基本的には同じです。
何もおかしいところはありませんよね。

米空母の命令違反は、戦場での臨機応変や独断専行の話ではなく、
”論外”なのですよ。
2020/07/12(日) 11:32:28.54ID:TdHG2wBZ
>>76修正
すみません、誤記です。
(誤)新タニ戦隊ノ戦闘トナリタル指揮官ハ
→(正)新タニ戦隊ノ先頭トナリタル指揮官ハ

どうも変換候補が軍板仕様になっているので・・・小泉艦橋大臣とか
2020/07/12(日) 21:14:47.13ID:Peqjur6X
>>73 米軍としては命令違反扱いにしていないのですよね(事後の批判はされているようですが)。この時期だと艦長=搭載航空隊指揮官なのでしたっけ、の裁量範囲内という扱いなのですかね。
2020/07/12(日) 22:22:28.24ID:TdHG2wBZ
>>79
そのあたりは、本職もよく分かっていません。

一日目の攻撃でも、エンタープライズとホーネットでは、
航法計算そのものが違っていたようですし、
もともと合わせようという思想そのものが無いのかも。

>>71の引用「彼の命令に背いて」の部分も、
訳者が、日本側の慣習を前提に”意訳”したものかもしれませんね。
2020/07/12(日) 22:23:06.27ID:TdHG2wBZ
>>80の続き

というわけで、例によってフレッチャー少将の伝記
『Black Shoe Carrier Admiral』(洋書)
の該当部分を読んでみました。

ざっと流し読みした限りでは、
PBYが発見した炎上日本空母に関して、
2020/07/12(日) 22:24:38.69ID:TdHG2wBZ
>>81の続き

彼我の距離が190浬になるまで接近してSBDを発艦させる予定だった。

その後、太平洋艦隊司令部から訂正情報が入り、実際は270浬だと判明

エンタープライズではマクラスキー少佐が、1千ポンド爆弾で270浬は無理だと抗議

スプルーアンス少将は500ポンド爆弾への変更を承認

ブラウニング参謀長は、拗ねてひきこもる

ところが、ホーネットは最新情報(270浬)を受信していなかった。

ミッチャー艦長は、彼我の距離は190浬の認識のままだったので、
当初の攻撃計画通り、1千ポンド爆弾で発艦させた。
2020/07/12(日) 22:25:30.87ID:TdHG2wBZ
>>82の続き

こんな事情だったようです。
原文には「incredible negligence(信じられない怠慢)」とあるので、
筆者は、エンタープライズのTF16司令部幕僚側の責任とみなしているようです。

というわけで、「命令違反」というのは、本職の早とちりだったようで訂正します。
ミッチャーにとっては、とばっちりだったのか?
マーク、ごめんぬ

いずれにせよ分散進撃や、意思疎通など、米海軍組織の問題点が
色々集約された事例だと思います。
2020/07/13(月) 23:26:50.66ID:fmhQEfHP
>>73の続き

というわけで、この件は、結果的に
「ホーネットのミッチャー艦長は、スプルーアンス少将の
命令に違反して、SBDに1千ポンド爆弾を携行させた」
ことになりましたが、

それは故意によるものではなくて、
意思疎通の不足が原因ということになりそうです。
2020/07/13(月) 23:28:11.72ID:fmhQEfHP
>>84の続き

ちょうど、日本側で言うと、
大和が「敵空母ラシキ呼出符号」を傍受したとき、
赤城に転電するかどうかで問題になった状況と
よく似ていますね。

米機動部隊における各空母の独立性が、どの程度許されているのか、
いまひとつよく分かりませんが、攻撃命令を伝える段階で、
兵装の話を飛ばすことは、考えにくいですけどねぇ
2020/07/13(月) 23:29:38.52ID:fmhQEfHP
>>85の続き

真相は謎のまま、とにかくスプルーアンス少将が、
ミッチャーに対する信頼を失ったことは間違いないでしょう。

しかし、これまでのミッドウェー海戦の経過を見ても、
スプルーアンス少将に、空母戦闘の”センス”を感じることは
あまりありませんね。
2020/07/13(月) 23:32:56.61ID:fmhQEfHP
>>86の続き

例えば、前日の日本空母に対する第一次攻撃隊について、
エンタープライズ隊は、全力出撃を企図しましたが、

その方法は、SBD隊の半分を先に発進させる

母艦上空で旋回しながら待機させておく

飛行甲板上で、残り半分を整列させる

発艦した後合同し、進撃開始

はっきり言って、時間の無駄、燃料の無駄でしか無い。
スプルーアンスの指示ではないかもしれんけど。
2020/07/13(月) 23:34:16.09ID:fmhQEfHP
>>87の続き

対するホーネットは、巡航速度の遅い順に、
雷撃隊→艦爆隊→戦闘機隊と発艦させ、
進撃途上で合同させるという合理的な方法を選択しています。

航法計算を誤っていたので、意味なかったですが・・・
2020/07/14(火) 23:00:53.71ID:1rjnvoiz
>>88の続き

ただし、これらが明らかになるのは、帰投後の話であって、
ひとまず、エンタープライズとホーネットから
SBD計58機が発進した。

北西へ向かって、正面30浬の索敵線を展開して
飛行しましたが、炎上する日本空母を見つけることは
出来なかった。
2020/07/14(火) 23:01:51.69ID:1rjnvoiz
>>89の続き

本来なら、彼我の距離は140浬程度だったので>>35
1時間もあれば発見できたはずですが、
すでに飛龍は沈んでしまっていたのです。

SBD隊はそのまま捜索を続け、最終的には
280浬地点まで進出したようです。
2020/07/14(火) 23:02:28.78ID:1rjnvoiz
>>90の続き

1千ポンド爆弾搭載での行動半径が250浬でしたから、
ホーネット機の大半は、そこまで進出せずに途中で引き返し、
エンタープライズより早く帰投した。

その結果、スプルーアンス少将の不信を招いたのでしょう。
2020/07/16(木) 23:42:12.21ID:etDr7dog
>>91の続き

敵を発見できず、SBD隊は帰途に就きますが、
その途中、”香取クラスの巡洋艦1隻”を発見した。

これは陽炎型駆逐艦の谷風で、
第十七駆逐隊として機動部隊護衛の任に就いていましたが、

6月6日朝、空母鳳翔の九六艦攻が漂流中の飛龍を発見したことを受け、
南雲長官が「飛龍の雷撃処分」を谷風に命じて派遣したのです。
2020/07/16(木) 23:43:24.36ID:etDr7dog
>>92の続き

しかし、飛龍はすでに沈んでしまった後だったので、
発見することはかなわず、谷風も帰途に就いたところだった。

海と空、ともに飛龍を探し求めて空振りに終わったもの同士が
遭遇したことになります。

駆逐艦1隻 VS SBD58機
どう見ても、なぶり殺しの未来しか見えませんが、
なんと谷風は生還したのです。
2020/07/16(木) 23:44:08.14ID:etDr7dog
>>93の続き

投下された爆弾をすべて回避して、命中弾無し!
ネ申操艦ですね。

駆逐艦長は勝見基(かつみもとい)中佐。
米沢出身の海兵49基なので、南雲長官の後輩ですね。
潜水艦長と駆逐艦長を歴任しており、水雷屋魂が受け継がれていたようです。

かぁーっ! こいつぁまいったぁ!
2020/07/17(金) 23:14:11.69ID:9TwP2PzC
>>94の続き

谷風無双については、アメリカ側も称讃しており、

「勝見基中佐は操艦の第一人者だった。
米軍機の投下する爆弾が、雨のように落ちてくる中で、
妬ましいほどの巧妙さで駆逐艦谷風を操縦した。

これら飛行機の爆弾の全部が、ただ一隻の駆逐艦めがけて
投下された。しかし、勝見はその全部を見事に回避してしまった。
2020/07/17(金) 23:15:07.55ID:9TwP2PzC
>>95の続き

唯一の損傷といえば、一発の至近弾の破片が三番砲に命中し、
爆発のため6名の砲員全部が戦死したことである。
谷風は航海を続け、日没直後、艦隊に合同することができた」
                 (『逆転』ウオルター・ロード/著)p241

勝見艦長は、艦橋の窓から身を乗り出して、降下針路を見極め、
回避運動を指示していたようです。
2020/07/17(金) 23:15:45.38ID:9TwP2PzC
>>96の続き

先に紹介した通り、エンタープライズ隊とホーネット隊とでは、
進出距離が異なっていたため、58機いっぺんに攻撃してきた
わけではありません。

戦史叢書(p489)によれば、
谷風は、1507時(26機)と1545時(6機)の二回、
敵艦爆の攻撃を受けている。
2020/07/17(金) 23:16:29.00ID:9TwP2PzC
>>97の続き

SBDの内訳は、
エンタープライズ隊 32機(500ポンド爆弾)
ホーネット隊     12機(500ポンド爆弾)
             21機(1千ポンド爆弾)
計65機ですが、58機の資料も有り。

1507時が先に反転したホーネットの1千ポンド搭載機で、
1545時が残りの機体だと思われます。

至近弾を浴びたのは1507時の方で、なんと対空射撃により
SBD1機を撃墜していますね。
2020/07/18(土) 19:57:16.37ID:Vt8IHpno
>>98の続き

さらに驚くべきことには、谷風が相手をしたのは、
空母SBD隊だけではなかった。

これらドーントレスがやってくる前に、
ミッドウェー基地から発進したB−17(7機)が谷風を攻撃。
計56個の爆弾を投下したが命中無し。

続けてSBD襲撃の後に、またしてもB−17(5機)が飛来、
計28個の爆弾も命中無し。
100GF長官
垢版 |
2020/07/18(土) 19:57:47.44ID:Vt8IHpno
>>99の続き

更には対空砲火で1機を損傷させ、その機体は夜間航法の
失敗もあり、未帰還となっています。

総計142個の爆弾を浴びながら、命中無し!です。
もはやアニメやゲームの世界ですねぇ
101GF長官
垢版 |
2020/07/18(土) 19:58:21.36ID:Vt8IHpno
>>100の続き

基地の戦時日誌には、1800時(日本時間1500時)の報告として、
http://www.pby.com/ArchiveDatabase/RG313583397.001-013.061.php?Page=035

V92 reports finding only one cruiser.
Scored only near misses.
「敵巡洋艦1隻を発見して攻撃、すべて至近弾(命中無し)」

かくして、谷風はその名を歴史に刻んだのです。
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