南雲長官はもっと評価されるべき(39代目)
前スレ
[38代]南雲忠一中将を再評価するスレ(散)
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1573984378/
(>>107〜 通常爆弾の威力の章、>>487〜 米空母の夜間行動考察の章)
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
支隊スレは、お亡くなりに・・・靖国で会おう!
探検
南雲忠一中将を再評価するスレ(機)
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
1GF長官
2020/06/17(水) 23:59:55.20ID:fdkkK6U57GF長官
2020/06/23(火) 00:12:36.54ID:/g1Xa8pb https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1573984378/991の続き
だいぶ遅れてしまいましたが、6月6日0800時、
スプルーアンス少将は、「炎上する日本空母2隻発見」の
索敵報告を入手しました。
彼我の距離は、約240浬。
さて、どうしますか?
もちろん、即時発進ですよね!
だいぶ遅れてしまいましたが、6月6日0800時、
スプルーアンス少将は、「炎上する日本空母2隻発見」の
索敵報告を入手しました。
彼我の距離は、約240浬。
さて、どうしますか?
もちろん、即時発進ですよね!
2020/06/23(火) 00:13:37.36ID:/g1Xa8pb
>>7の続き
しかし、エンタープライズ及びホーネットから攻撃隊が発進したのは、1212時
なんと、4時間も経過した後です。
これは現地時間で言うと1512時で、日没まであと3時間といったところ。
いったい何をやってたんでしょうねぇ
しかし、エンタープライズ及びホーネットから攻撃隊が発進したのは、1212時
なんと、4時間も経過した後です。
これは現地時間で言うと1512時で、日没まであと3時間といったところ。
いったい何をやってたんでしょうねぇ
2020/06/23(火) 22:06:45.40ID:/g1Xa8pb
[ミッドウェー海戦](6月6日0500時頃)日本時間
(6日)0500時
×(D)日本空母1隻炎上中(北西方向に約240浬)
(5日)1400時
×(B)日本空母1隻撃破(飛龍)
北西方向に約180浬
(5日)0730時 ┌┘
×(A)日本空母3隻撃破(赤城・加賀・蒼龍) ┌┘
西方に約190浬 △北緯31度・西経176度
←┘ 米空母部隊(スプルーアンス少将)
(エンタープライズ・ホーネット)
(5日)2320時
×(C)日本重巡衝突(最上・三隈)
南西方向に220浬
■ミッドウェー島
※方位と距離は、米空母部隊の視点から。
(6日)0500時
×(D)日本空母1隻炎上中(北西方向に約240浬)
(5日)1400時
×(B)日本空母1隻撃破(飛龍)
北西方向に約180浬
(5日)0730時 ┌┘
×(A)日本空母3隻撃破(赤城・加賀・蒼龍) ┌┘
西方に約190浬 △北緯31度・西経176度
←┘ 米空母部隊(スプルーアンス少将)
(エンタープライズ・ホーネット)
(5日)2320時
×(C)日本重巡衝突(最上・三隈)
南西方向に220浬
■ミッドウェー島
※方位と距離は、米空母部隊の視点から。
10GF長官
2020/06/23(火) 22:30:29.21ID:/g1Xa8pb >>8の続き
仮にスプルーアンス少将が、日本空母のことなんか眼中に無く、
ミッドウェー島の西方で発見された日本巡洋艦追撃だけに
目を奪われていたとしても、
重巡を攻撃するために、対艦装備で攻撃隊を準備していたはず。
というか、そもそも米空母機はGP爆弾※一択なので、
日本海軍の陸用爆弾や通常爆弾といった兵装の選択に
悩む必要はありません。
※GP=General Purpose(汎用)
仮にスプルーアンス少将が、日本空母のことなんか眼中に無く、
ミッドウェー島の西方で発見された日本巡洋艦追撃だけに
目を奪われていたとしても、
重巡を攻撃するために、対艦装備で攻撃隊を準備していたはず。
というか、そもそも米空母機はGP爆弾※一択なので、
日本海軍の陸用爆弾や通常爆弾といった兵装の選択に
悩む必要はありません。
※GP=General Purpose(汎用)
11GF長官
2020/06/23(火) 22:31:06.85ID:/g1Xa8pb >>10の続き
格納庫内で、爆装したドーントレスが準備されていれば、
あとはそれを飛行甲板に上げて整列させ、風上に立つだけですから、
30分程度で十分でしょう。
それなのに4時間経っても、まだ攻撃隊を出せないなんて、
不可解ですよねぇ
格納庫内で、爆装したドーントレスが準備されていれば、
あとはそれを飛行甲板に上げて整列させ、風上に立つだけですから、
30分程度で十分でしょう。
それなのに4時間経っても、まだ攻撃隊を出せないなんて、
不可解ですよねぇ
12名無し三等兵
2020/06/24(水) 19:17:30.45ID:RdcMh0Jb 中部太平洋方面艦隊 歴代司令長官 南雲忠一中将:
1944年4月1日 戦時編制
直属
第5根拠地隊(サイパン島)
測天・第21駆潜隊
第54〜56警備隊・第5通信隊・第5輸送隊
第30根拠地隊(パラオ)
第21・22号掃海艇・第31駆潜隊
第45・46警備隊・第30潜水艦基地隊・第3通信隊・第6輸送隊
第四艦隊(トラック島)
第十四航空艦隊(司令部要員は中部太平洋方面艦隊司令部要員が兼任)
附属:五十鈴・第23魚雷艇隊
第59・60・82・83・91防空隊・第205・214・217・218・223・233設営隊
1944年4月1日 戦時編制
直属
第5根拠地隊(サイパン島)
測天・第21駆潜隊
第54〜56警備隊・第5通信隊・第5輸送隊
第30根拠地隊(パラオ)
第21・22号掃海艇・第31駆潜隊
第45・46警備隊・第30潜水艦基地隊・第3通信隊・第6輸送隊
第四艦隊(トラック島)
第十四航空艦隊(司令部要員は中部太平洋方面艦隊司令部要員が兼任)
附属:五十鈴・第23魚雷艇隊
第59・60・82・83・91防空隊・第205・214・217・218・223・233設営隊
13GF長官
2020/06/24(水) 22:54:39.48ID:1p9+mIfP 栄光の機動部隊指揮官も、最期は陸上でしたね。
せめて海上で・・・
せめて海上で・・・
14GF長官
2020/06/24(水) 23:26:00.63ID:1p9+mIfP >>11の続き
さてここで、前日(6月5日)の戦闘で、南雲長官が山口少将の
即時発進を却下した時、何と言われたかを振り返ってみましょう。
「兵理からいっても、指揮官の決断としては妥当といえよう。
古来より”兵は拙速を聞く”との言葉がある。
『孫子』作戦篇に出てくる言葉だが、兵ハ拙速ヲ聞ク、未だ巧ミノ久シキヲミズ
が、その本文である。
さてここで、前日(6月5日)の戦闘で、南雲長官が山口少将の
即時発進を却下した時、何と言われたかを振り返ってみましょう。
「兵理からいっても、指揮官の決断としては妥当といえよう。
古来より”兵は拙速を聞く”との言葉がある。
『孫子』作戦篇に出てくる言葉だが、兵ハ拙速ヲ聞ク、未だ巧ミノ久シキヲミズ
が、その本文である。
15GF長官
2020/06/24(水) 23:26:56.16ID:1p9+mIfP >>14の続き
完全に準備がととのわなくて、出来上がりは拙くとも、迅速果敢に事をなせ。
即戦即決こそが勝利につながり、未だ巧みに戦争を展開して勝利した例がない、
という意味である。
航空戦では、相手よりは一歩先んじた者が勝負を制する」
(『ミッドウェー海戦』第二部運命の日)p110
どうですか?
索敵報告が入ってから、4時間もぐずぐずして攻撃隊を出せなかった
スプルーアンス少将は論外ですよね。
完全に準備がととのわなくて、出来上がりは拙くとも、迅速果敢に事をなせ。
即戦即決こそが勝利につながり、未だ巧みに戦争を展開して勝利した例がない、
という意味である。
航空戦では、相手よりは一歩先んじた者が勝負を制する」
(『ミッドウェー海戦』第二部運命の日)p110
どうですか?
索敵報告が入ってから、4時間もぐずぐずして攻撃隊を出せなかった
スプルーアンス少将は論外ですよね。
16名無し三等兵
2020/06/24(水) 23:27:48.02ID:1p9+mIfP >>15の続き
一部の界隈で異常な人気をみせる、この『孫子』の言葉ですが、
本来は長期戦による国力の疲弊を戒め、短期決戦を勧めた言葉であり、
文中にあるような”即決主義”は、むしろ慣用的な用法です。
短期決戦のためには、徹底した情報収集と、十分な兵站、
講和を想定した外交など、周到な準備が必要であり、
なんでもかんでも迅速果敢が良いなどという解釈は
思考停止に等しく、大怪我につながる生兵法と言えるでしょう。
一部の界隈で異常な人気をみせる、この『孫子』の言葉ですが、
本来は長期戦による国力の疲弊を戒め、短期決戦を勧めた言葉であり、
文中にあるような”即決主義”は、むしろ慣用的な用法です。
短期決戦のためには、徹底した情報収集と、十分な兵站、
講和を想定した外交など、周到な準備が必要であり、
なんでもかんでも迅速果敢が良いなどという解釈は
思考停止に等しく、大怪我につながる生兵法と言えるでしょう。
17GF長官
2020/06/24(水) 23:37:42.95ID:1p9+mIfP 明日は、送別会第二弾でお休みです。
業務の引き継ぎもだいたい終わって、
暇をもてあます毎日ですねぇ
実はコロナの影響で、予定より一ヶ月遅れてるんですけど、
今年2020年は歴史の教科書に載る一年でしょう。
我が国が感染者を抑えられたのは、色々と理由が挙がっていますが
本職は、神仏の加護と思っています。
んふふ〜
それではまた金曜日にノシ
業務の引き継ぎもだいたい終わって、
暇をもてあます毎日ですねぇ
実はコロナの影響で、予定より一ヶ月遅れてるんですけど、
今年2020年は歴史の教科書に載る一年でしょう。
我が国が感染者を抑えられたのは、色々と理由が挙がっていますが
本職は、神仏の加護と思っています。
んふふ〜
それではまた金曜日にノシ
18名無し三等兵
2020/06/26(金) 19:07:04.16ID:nIjbgGgR >>16の続き
仮に、攻撃隊の準備が何もできてなくて、1から始めたとしても
4時間もかかるはずはありません。
それこそ、雷装→爆装→雷装の兵装転換競争でもやらない限り。
ということは、4時間もかかったというのは、攻撃隊の準備の話ではなく、
目標までの距離が原因ではないかと予想がつきますね。
仮に、攻撃隊の準備が何もできてなくて、1から始めたとしても
4時間もかかるはずはありません。
それこそ、雷装→爆装→雷装の兵装転換競争でもやらない限り。
ということは、4時間もかかったというのは、攻撃隊の準備の話ではなく、
目標までの距離が原因ではないかと予想がつきますね。
19GF長官
2020/06/26(金) 19:07:52.26ID:nIjbgGgR20GF長官
2020/06/26(金) 19:08:38.45ID:nIjbgGgR >>19の続き
さらに、攻撃隊の準備に関しては、こんな話も残されています。
「ブラウニング(参謀長)は、攻撃計画を作成し、1千ポンド(545kg)爆弾
を装備した急降下爆撃機をもって、14時(日本時間11時)攻撃を開始する
ように意見を具申した。
スプルーアンスはブラウニングのような古参の飛行将校の考えたことだからと
その意見具申を受け入れた。
そしてブラウニングが攻撃計画の発動を命じた」
(『提督スプルーアンス』ビュエル/著)p177
さらに、攻撃隊の準備に関しては、こんな話も残されています。
「ブラウニング(参謀長)は、攻撃計画を作成し、1千ポンド(545kg)爆弾
を装備した急降下爆撃機をもって、14時(日本時間11時)攻撃を開始する
ように意見を具申した。
スプルーアンスはブラウニングのような古参の飛行将校の考えたことだからと
その意見具申を受け入れた。
そしてブラウニングが攻撃計画の発動を命じた」
(『提督スプルーアンス』ビュエル/著)p177
21GF長官
2020/06/26(金) 19:10:08.83ID:nIjbgGgR22GF長官
2020/06/26(金) 19:16:39.91ID:nIjbgGgR >>21訂正
すみません、現地時間と日本時間がごっちゃになっていました。
時系列は下記の通り、日本時間(現地時間)
0500(0800) PBYが炎上する日本空母1隻を発見
0815(1115) 空母エンタープライズが索敵報告を受領
「敵空母2隻炎上中」
1100(1400) 当初の攻撃隊発進時刻
1212(1512) 実際の攻撃隊発進時刻
ブラウニング参謀長の攻撃計画よりも、発進が1時間以上遅れて
しまったことになります。
すみません、現地時間と日本時間がごっちゃになっていました。
時系列は下記の通り、日本時間(現地時間)
0500(0800) PBYが炎上する日本空母1隻を発見
0815(1115) 空母エンタープライズが索敵報告を受領
「敵空母2隻炎上中」
1100(1400) 当初の攻撃隊発進時刻
1212(1512) 実際の攻撃隊発進時刻
ブラウニング参謀長の攻撃計画よりも、発進が1時間以上遅れて
しまったことになります。
23GF長官
2020/06/27(土) 19:29:50.45ID:GZXWnEaG >>22の続き
これだけでは終わらなかった。
「すると数分もしないうちに、ウエイド・マクラスキーが血相を変えて
指揮所へやってきて、ブラウニングの計画に抗議を申し立てた」
マクラスキー少佐は、エンタープライズの飛行隊長で、
前日に赤城と加賀を仕留めた殊勲者でもあります。
これだけでは終わらなかった。
「すると数分もしないうちに、ウエイド・マクラスキーが血相を変えて
指揮所へやってきて、ブラウニングの計画に抗議を申し立てた」
マクラスキー少佐は、エンタープライズの飛行隊長で、
前日に赤城と加賀を仕留めた殊勲者でもあります。
24GF長官
2020/06/27(土) 19:31:37.47ID:GZXWnEaG >>23の続き
その主張はこうでした。
・ブラウニング参謀長の計画は現実的ではない。
・目標までの距離が遠く、1千ポンド爆弾では、搭載燃料が不足する。
・500ポンド爆弾に変更し、燃料搭載量を増やすべき。
・それに合わせて、発進時刻を1時間遅らせる。
しかし、ブラウニングが頑として受け付けず、二人は怒鳴り合いの
喧嘩を始めてしまった。
その主張はこうでした。
・ブラウニング参謀長の計画は現実的ではない。
・目標までの距離が遠く、1千ポンド爆弾では、搭載燃料が不足する。
・500ポンド爆弾に変更し、燃料搭載量を増やすべき。
・それに合わせて、発進時刻を1時間遅らせる。
しかし、ブラウニングが頑として受け付けず、二人は怒鳴り合いの
喧嘩を始めてしまった。
25GF長官
2020/06/27(土) 19:33:25.34ID:GZXWnEaG >>24の続き
スプルーアンス少将は、放置しておくわけにもいかないので、
仲裁に入り、「パイロットたちの意見を容れようと思う」と発言。
それに怒ったブラウニング参謀長は、拗ねて私室にひきこもってしまったとさ。
・・・なんかもう、ねぇ(笑)
小学校の学級会を見ているようだ。
スプルーアンス少将は、放置しておくわけにもいかないので、
仲裁に入り、「パイロットたちの意見を容れようと思う」と発言。
それに怒ったブラウニング参謀長は、拗ねて私室にひきこもってしまったとさ。
・・・なんかもう、ねぇ(笑)
小学校の学級会を見ているようだ。
26GF長官
2020/06/29(月) 22:51:42.91ID:+ixsZzQf >>25の続き
ここで問題となっているのは、爆弾の搭載量と航続距離。
当然ながら、重い爆弾を積めば、遠くまでは飛べなくなります。
米空母の艦爆といえば、SBDドーントレスですが、
SBとは、Searching Bomber(索敵爆撃機)
(Dは製造会社名で、Douglasダグラス社)
ここで問題となっているのは、爆弾の搭載量と航続距離。
当然ながら、重い爆弾を積めば、遠くまでは飛べなくなります。
米空母の艦爆といえば、SBDドーントレスですが、
SBとは、Searching Bomber(索敵爆撃機)
(Dは製造会社名で、Douglasダグラス社)
27GF長官
2020/06/29(月) 22:52:33.95ID:+ixsZzQf >>26の続き
日本海軍では艦攻が索敵を行うのが通例ですが、
米海軍では艦爆がその役割を担います。
ただの索敵ではなく、「索敵爆撃」とあるように、
爆弾を積んで行って、敵を見つけたら、
行き掛けの駄賃とばかりに投下して帰る。
実際、南太平洋海戦では瑞鳳がやられていますね。
日本海軍では艦攻が索敵を行うのが通例ですが、
米海軍では艦爆がその役割を担います。
ただの索敵ではなく、「索敵爆撃」とあるように、
爆弾を積んで行って、敵を見つけたら、
行き掛けの駄賃とばかりに投下して帰る。
実際、南太平洋海戦では瑞鳳がやられていますね。
28GF長官
2020/06/29(月) 22:53:20.08ID:+ixsZzQf >>27の続き
そのため、
索敵任務のときには、爆弾を軽くして航続距離を伸ばし、
攻撃任務のときには、航続距離が短くなることは承知の上で
重い爆弾を搭載すると使い分けているのです。
具体的には、
索敵:500ポンド=227kg爆弾、行動半径325浬、
攻撃:1千ポンド=454kg爆弾、行動半径250浬
ブラウニング参謀長とマクラスキー少佐とが喧嘩していたのは、
まさにこれでした。
そのため、
索敵任務のときには、爆弾を軽くして航続距離を伸ばし、
攻撃任務のときには、航続距離が短くなることは承知の上で
重い爆弾を搭載すると使い分けているのです。
具体的には、
索敵:500ポンド=227kg爆弾、行動半径325浬、
攻撃:1千ポンド=454kg爆弾、行動半径250浬
ブラウニング参謀長とマクラスキー少佐とが喧嘩していたのは、
まさにこれでした。
29名無し三等兵
2020/07/01(水) 19:20:50.11ID:3tt/Ss+G30GF長官
2020/07/01(水) 22:53:27.37ID:BVx9Z1R1 >>29
燃料を満タンにしないと、もっと航続力が落ちますね。
機体が重くなると、その分上昇時に燃料を多く消費することになります。
巡航時も最も燃費の良い経済速度(巡航速度)では高度を維持できないため、
さらにガソリンを食うことに・・・
燃料を満タンにしないと、もっと航続力が落ちますね。
機体が重くなると、その分上昇時に燃料を多く消費することになります。
巡航時も最も燃費の良い経済速度(巡航速度)では高度を維持できないため、
さらにガソリンを食うことに・・・
31GF長官
2020/07/01(水) 22:59:38.98ID:BVx9Z1R1 >>28の続き
ブラウニング参謀長の主張は、破壊力の大きい爆弾を積んで
敵空母を確実に仕留めるというもので、真っ当な内容ですが、
マクラスキー少佐がそれに抗議したのは、
それだと航続距離が不足する懸念があるから。
ブラウニング参謀長の主張は、破壊力の大きい爆弾を積んで
敵空母を確実に仕留めるというもので、真っ当な内容ですが、
マクラスキー少佐がそれに抗議したのは、
それだと航続距離が不足する懸念があるから。
32GF長官
2020/07/01(水) 23:01:11.93ID:BVx9Z1R133GF長官
2020/07/01(水) 23:07:31.57ID:BVx9Z1R1 >>32の続き
特にマクラスキー少佐の場合、前日の戦闘では
(自ら航法を誤って)無駄に遠回りした結果、
燃料不足に陥り、ガス欠寸前で帰投した苦い経験が
あるから、なおさら無理はしたくなかったのでしょう。
スプルーアンス少将は、搭乗員側の主張を採用しましたが、
これも妥当な判決だと思われます。
特にマクラスキー少佐の場合、前日の戦闘では
(自ら航法を誤って)無駄に遠回りした結果、
燃料不足に陥り、ガス欠寸前で帰投した苦い経験が
あるから、なおさら無理はしたくなかったのでしょう。
スプルーアンス少将は、搭乗員側の主張を採用しましたが、
これも妥当な判決だと思われます。
34GF長官
2020/07/01(水) 23:08:26.85ID:BVx9Z1R1 >>33の続き
南雲長官も真珠湾攻撃の際、海が荒れて機体が重い艦攻の発艦が
あやぶまれ、艦爆のみの出撃に変更しようかという検討がなされたとき、
艦攻隊員に対し、「この状況で魚雷を抱えて発艦できるか」と尋ね、
「やれます!」との返事を確認した後に、認めたという話が残っています。
実際に飛んでいくのは彼らですから、
彼らの意見を尊重するのは当然ですね。
事件は会議室で(ry
南雲長官も真珠湾攻撃の際、海が荒れて機体が重い艦攻の発艦が
あやぶまれ、艦爆のみの出撃に変更しようかという検討がなされたとき、
艦攻隊員に対し、「この状況で魚雷を抱えて発艦できるか」と尋ね、
「やれます!」との返事を確認した後に、認めたという話が残っています。
実際に飛んでいくのは彼らですから、
彼らの意見を尊重するのは当然ですね。
事件は会議室で(ry
35GF長官
2020/07/02(木) 22:23:47.95ID:OaGzL4ij [ミッドウェー海戦](6月6日1230頃)日本時間
(6日)0500時
×(D)日本空母2隻炎上中(北西方向に約140浬)
米空母部隊(スプルーアンス少将)
←△北緯30度・西経179度 ┌┘
└──┐ ┌┘
└───────┘
←▲━━
重巡最上・三隈
(南西方向に約60浬)
■ミッドウェー島
※方位と距離は、米空母部隊の視点から。
(6日)0500時
×(D)日本空母2隻炎上中(北西方向に約140浬)
米空母部隊(スプルーアンス少将)
←△北緯30度・西経179度 ┌┘
└──┐ ┌┘
└───────┘
←▲━━
重巡最上・三隈
(南西方向に約60浬)
■ミッドウェー島
※方位と距離は、米空母部隊の視点から。
36GF長官
2020/07/02(木) 22:36:51.49ID:OaGzL4ij >>34の続き
スプルーアンス少将がマスクラスキー少佐の具申を容れて
発進時刻を15時過ぎまで遅らせた結果、
その間、米空母エンタープライズとホーネットは西進、
後に北西に針路を変えたため、
炎上する日本空母2隻との距離は約140浬まで短縮。
スプルーアンス少将がマスクラスキー少佐の具申を容れて
発進時刻を15時過ぎまで遅らせた結果、
その間、米空母エンタープライズとホーネットは西進、
後に北西に針路を変えたため、
炎上する日本空母2隻との距離は約140浬まで短縮。
37GF長官
2020/07/02(木) 22:37:41.00ID:OaGzL4ij >>36の続き
同時に、衝突した重巡最上と三隈は、12ノットの速力で
ひたすら西へ避退していたので、この頃には、米空母の
南西方向、わずか60浬程度まで追い付かれてしまった。
艦載機なら30分程度で攻撃可能な超至近距離ですが、
日本空母攻撃に専念するスプルーアンス少将の眼中には
ありません。
同時に、衝突した重巡最上と三隈は、12ノットの速力で
ひたすら西へ避退していたので、この頃には、米空母の
南西方向、わずか60浬程度まで追い付かれてしまった。
艦載機なら30分程度で攻撃可能な超至近距離ですが、
日本空母攻撃に専念するスプルーアンス少将の眼中には
ありません。
38GF長官
2020/07/02(木) 22:38:15.23ID:OaGzL4ij39GF長官
2020/07/04(土) 21:44:53.04ID:9CTfBsz/ >>38の続き
さすがに、彼我の距離が140浬まで接近していれば、
2千ポンド爆弾を積んでいっても大丈夫でしょう!
(発艦できるのかは知らんけど)
つまりここから、米司令部は、日本空母との距離を
誤って認識していたと推測されます。
140浬になるまで発進時刻を遅らせた、とは考えにくい。
実際は「200浬先」くらいの感覚だったのではないかと。
さすがに、彼我の距離が140浬まで接近していれば、
2千ポンド爆弾を積んでいっても大丈夫でしょう!
(発艦できるのかは知らんけど)
つまりここから、米司令部は、日本空母との距離を
誤って認識していたと推測されます。
140浬になるまで発進時刻を遅らせた、とは考えにくい。
実際は「200浬先」くらいの感覚だったのではないかと。
40GF長官
2020/07/04(土) 21:46:06.39ID:9CTfBsz/ >>39の続き
かくして1212時、エンタープライズとホーネットの両空母から
SBD58機が発艦した。
日没は1543時なので、あと3時間半といったところ。
巡航速度を130ノットくらいとすると、片道200浬は1時間半
往復+戦闘時間を考慮すると、帰投は夜間になることも
考慮しなければなりません。
これは索敵発見の遅れと通信の混乱で、発艦時刻が午後遅くに
なったからですが、元はといえば、スプルーアンス少将が索敵を
実施しなかったことに、根本原因があります。
かくして1212時、エンタープライズとホーネットの両空母から
SBD58機が発艦した。
日没は1543時なので、あと3時間半といったところ。
巡航速度を130ノットくらいとすると、片道200浬は1時間半
往復+戦闘時間を考慮すると、帰投は夜間になることも
考慮しなければなりません。
これは索敵発見の遅れと通信の混乱で、発艦時刻が午後遅くに
なったからですが、元はといえば、スプルーアンス少将が索敵を
実施しなかったことに、根本原因があります。
41GF長官
2020/07/04(土) 21:46:58.87ID:9CTfBsz/ >>40の続き
そして索敵を軽視した結果、敵発見が遅れ、攻撃隊発進も遅れ、
出撃機数の割にはたいした戦果も出せずに、夜間収容となり、
不時着機を多く出すという悪循環は、
ちょうど2年後のマリアナ沖海戦でも、繰り返されることになります。
そして索敵を軽視した結果、敵発見が遅れ、攻撃隊発進も遅れ、
出撃機数の割にはたいした戦果も出せずに、夜間収容となり、
不時着機を多く出すという悪循環は、
ちょうど2年後のマリアナ沖海戦でも、繰り返されることになります。
42GF長官
2020/07/04(土) 21:49:13.06ID:9CTfBsz/ >>41の続き
これまで繰り返してきた通り、
本職は、”空母部隊指揮官”としてのスプルーアンス提督を
あまり評価していません。
空母の基本的な運用を理解していないと思われる行動が多く、
決断力にも乏しい。
もっと言うと、彼の作戦指導からは、
「空母の戦いは、こうあるべき」といった思想が感じられない。
これまで繰り返してきた通り、
本職は、”空母部隊指揮官”としてのスプルーアンス提督を
あまり評価していません。
空母の基本的な運用を理解していないと思われる行動が多く、
決断力にも乏しい。
もっと言うと、彼の作戦指導からは、
「空母の戦いは、こうあるべき」といった思想が感じられない。
43GF長官
2020/07/04(土) 21:49:43.17ID:9CTfBsz/ >>42の続き
ただし、”名将”としては高く評価しています。
軍人にとって、ある意味「結果がすべて」ですので。
スプルーアンス少将は、運の良い男だったのでしょう。
これは馬鹿にしているわけではなくて、
指揮官にとって、幸運と言うのは欠くべからざる要素の一つで、
畢竟、名将=幸運の持ち主と言っても過言ではありませんね。
ただし、”名将”としては高く評価しています。
軍人にとって、ある意味「結果がすべて」ですので。
スプルーアンス少将は、運の良い男だったのでしょう。
これは馬鹿にしているわけではなくて、
指揮官にとって、幸運と言うのは欠くべからざる要素の一つで、
畢竟、名将=幸運の持ち主と言っても過言ではありませんね。
44名無し三等兵
2020/07/05(日) 20:27:43.29ID:HkNaBjri 空母戦の事例が第二次世界大戦の太平洋戦域の数例しか無いので、日米の空母部隊指揮官(定義が曖昧ではある)で対象となるのは南雲と原と山口と角田と小沢とフレッチャーとスプルーアンスとハルゼーとキンケイドとミッチャーくらい?この中で優劣をつけるという話になるのですよね。
45名無し三等兵
2020/07/06(月) 18:17:26.79ID:f7m/nEqa47名無し三等兵
2020/07/06(月) 21:03:59.96ID:qIXYF5Bk48GF長官
2020/07/06(月) 22:41:16.40ID:sCgumdrV49GF長官
2020/07/06(月) 22:59:55.30ID:sCgumdrV >>43の続き
前スレで少し紹介しましたが、
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1573984378/809
>有能な怠け者は指揮官にせよ
>有能な働き者は参謀に向いている
>無能な怠け者は連絡将校か下級兵士が務まる
>無能な働き者は銃殺するしかない
スプルーアンスといえば「怠け者」で有名です。
前スレで少し紹介しましたが、
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1573984378/809
>有能な怠け者は指揮官にせよ
>有能な働き者は参謀に向いている
>無能な怠け者は連絡将校か下級兵士が務まる
>無能な働き者は銃殺するしかない
スプルーアンスといえば「怠け者」で有名です。
50GF長官
2020/07/06(月) 23:01:39.43ID:sCgumdrV >>49の続き
かつて戦艦ミシシッピの艦長だったときのこと。
乗艦して初めての航海、しかも夜間航行なのに、
出港時に艦橋にいただけで、すぐに私室に戻って
ベッドにもぐりこんでしまった。
その後、当直将校が、民間商船と衝突しそうになったことを
報告にいったところ、
かつて戦艦ミシシッピの艦長だったときのこと。
乗艦して初めての航海、しかも夜間航行なのに、
出港時に艦橋にいただけで、すぐに私室に戻って
ベッドにもぐりこんでしまった。
その後、当直将校が、民間商船と衝突しそうになったことを
報告にいったところ、
51GF長官
2020/07/06(月) 23:02:57.97ID:sCgumdrV >>50の続き
「スプルーアンスは、”彼らはいつでもそうするのだ※
もし必要だと思ったら、少し速度を落せばいい、お休み”
そう言って、寝返りをうつと、毛布を肩の上まで引き上げ、
枕に顔を埋めて眠ってしまった」
(『提督スプルーアンス』ビュエル/著)p98
(※)軍艦と商船が遭遇した場合、商船側が譲るのが世界共通の
ルールだが、それを守らない船もたまに出てくる。
「スプルーアンスは、”彼らはいつでもそうするのだ※
もし必要だと思ったら、少し速度を落せばいい、お休み”
そう言って、寝返りをうつと、毛布を肩の上まで引き上げ、
枕に顔を埋めて眠ってしまった」
(『提督スプルーアンス』ビュエル/著)p98
(※)軍艦と商船が遭遇した場合、商船側が譲るのが世界共通の
ルールだが、それを守らない船もたまに出てくる。
52GF長官
2020/07/06(月) 23:04:00.43ID:sCgumdrV >>51の続き
その当直将校は、後にこう回想しています。
「私はとても驚いた。戦艦の艦長に着任したばかりで、
初めての航海だというのに、よく知りもしない若い将校に
委ねて寝てしまい、報告に行っても起き上がって来ないとは」
まさに指揮官の器ですね。
ミッドウェーでも、6月5日の夜、朝までの行動を指示した後は、
さっさと眠ってしまっています。
その当直将校は、後にこう回想しています。
「私はとても驚いた。戦艦の艦長に着任したばかりで、
初めての航海だというのに、よく知りもしない若い将校に
委ねて寝てしまい、報告に行っても起き上がって来ないとは」
まさに指揮官の器ですね。
ミッドウェーでも、6月5日の夜、朝までの行動を指示した後は、
さっさと眠ってしまっています。
53GF長官
2020/07/07(火) 22:39:23.04ID:+jH3zHR/ >>52の続き
ハルゼーや多聞丸に代表されるような猛将タイプとは
対照的で、どちらかと言えば、日本の組織に好まれる
調整型の指揮官と言えるでしょう。
部下のやることに細かく介入せずに、器量の大きさで統べる、
というわけです。
ハルゼーや多聞丸に代表されるような猛将タイプとは
対照的で、どちらかと言えば、日本の組織に好まれる
調整型の指揮官と言えるでしょう。
部下のやることに細かく介入せずに、器量の大きさで統べる、
というわけです。
54GF長官
2020/07/07(火) 22:40:53.87ID:+jH3zHR/ >>53の続き
ただし、これでうまく回していくためには、ひとつ条件があります。
それは「部下が優秀であること」
ただ部下に任せれば良いのではなく、
有能な部下を見出した上で、すべてを任せて、その能力を
存分に発揮できるように、周りの障害を取り除いてやるのが、
上司の役割と言えるでしょう。
例えば、大山巌と児玉源太郎、東郷平八郎と秋山真之のように。
誰でもいいから任せてうまくいくのなら、誰も苦労はしないでしょう。
ただし、これでうまく回していくためには、ひとつ条件があります。
それは「部下が優秀であること」
ただ部下に任せれば良いのではなく、
有能な部下を見出した上で、すべてを任せて、その能力を
存分に発揮できるように、周りの障害を取り除いてやるのが、
上司の役割と言えるでしょう。
例えば、大山巌と児玉源太郎、東郷平八郎と秋山真之のように。
誰でもいいから任せてうまくいくのなら、誰も苦労はしないでしょう。
55GF長官
2020/07/07(火) 22:41:54.08ID:+jH3zHR/ >>54の続き
ミッドウェーの戦いを見る限り、第16任務部隊の幕僚たちは
「有能な働き者」ではなかったようです。
前日の5日の戦闘では、スプルーアンス少将の攻撃命令を
僚艦ホーネットに伝え忘れるという大ポカをやらかしてますしね。
もしかしたら、それまでハルゼーの強烈な個性のリーダーシップ下で、
戦うことに慣れ過ぎてしまって、全く対照的なスプルーアンスと
うまく意思疎通がとれていなかったのかもしれない。
ミッドウェーの戦いを見る限り、第16任務部隊の幕僚たちは
「有能な働き者」ではなかったようです。
前日の5日の戦闘では、スプルーアンス少将の攻撃命令を
僚艦ホーネットに伝え忘れるという大ポカをやらかしてますしね。
もしかしたら、それまでハルゼーの強烈な個性のリーダーシップ下で、
戦うことに慣れ過ぎてしまって、全く対照的なスプルーアンスと
うまく意思疎通がとれていなかったのかもしれない。
56名無し三等兵
2020/07/08(水) 00:42:54.69ID:r26e1Vfi >ただ部下に任せれば良いのではなく、
>有能な部下を見出した上で、すべてを任せて、その能力を
>存分に発揮できるように、周りの障害を取り除いてやるのが、
>上司の役割と言えるでしょう。
その有能な部下は大抵は役職持ち、つまり有能な部下の下にさらに部下がいると考えられるわけで
A上司「有能なBに全て任す」
B有能な部下「イエサー」
↓
B上司(B有能な部下)「有能なCに全て任す」
C有能な部下「イエサー」
↓
以下略
有能な部下が見出され次第、全て下に投げっぱなしジャーマンわろた
>有能な部下を見出した上で、すべてを任せて、その能力を
>存分に発揮できるように、周りの障害を取り除いてやるのが、
>上司の役割と言えるでしょう。
その有能な部下は大抵は役職持ち、つまり有能な部下の下にさらに部下がいると考えられるわけで
A上司「有能なBに全て任す」
B有能な部下「イエサー」
↓
B上司(B有能な部下)「有能なCに全て任す」
C有能な部下「イエサー」
↓
以下略
有能な部下が見出され次第、全て下に投げっぱなしジャーマンわろた
58GF長官
2020/07/08(水) 23:13:08.37ID:jIdQ8Os8 >>55の続き
なにしろ、朝から何もやらずに燃料を消費していただけで、
午後遅くなってようやく攻撃隊発進ですからね。
指揮官と参謀、どちらの責任なのかは分かりませんが、
あまりに無為無策と言われても仕方ないでしょう。
なにしろ、朝から何もやらずに燃料を消費していただけで、
午後遅くなってようやく攻撃隊発進ですからね。
指揮官と参謀、どちらの責任なのかは分かりませんが、
あまりに無為無策と言われても仕方ないでしょう。
59GF長官
2020/07/08(水) 23:14:14.22ID:jIdQ8Os8 >>58の続き
さて、米空母攻撃隊と言えば、洋上航法の未熟さとともに、
分散進撃の弊害が指摘されます。
異なる空母の攻撃隊が別々に進撃するのはもちろんのこと、
同じ空母所属なのに、艦爆隊と雷撃隊がバラバラに分かれて、
全く連携が取れないこともしばしば。
さて、米空母攻撃隊と言えば、洋上航法の未熟さとともに、
分散進撃の弊害が指摘されます。
異なる空母の攻撃隊が別々に進撃するのはもちろんのこと、
同じ空母所属なのに、艦爆隊と雷撃隊がバラバラに分かれて、
全く連携が取れないこともしばしば。
60GF長官
2020/07/08(水) 23:15:10.40ID:jIdQ8Os8 >>59の続き
それは前月の珊瑚海、前日のミッドウェーでもその通りになった。
そして今回、同じSBDにもかかわらず、エンタープライズ機とホーネット機が
まとまって行ったわけではないようです。
「この両飛行機隊は、北西方向に向かって、正面幅30浬に開いて
それぞれ315浬、及び265浬も進出して捜索に努めたが、重要な
攻撃目標は、ひとつも発見することができなかった」
(『モリソン戦史』第3巻)p340
それは前月の珊瑚海、前日のミッドウェーでもその通りになった。
そして今回、同じSBDにもかかわらず、エンタープライズ機とホーネット機が
まとまって行ったわけではないようです。
「この両飛行機隊は、北西方向に向かって、正面幅30浬に開いて
それぞれ315浬、及び265浬も進出して捜索に努めたが、重要な
攻撃目標は、ひとつも発見することができなかった」
(『モリソン戦史』第3巻)p340
61GF長官
2020/07/08(水) 23:16:34.39ID:jIdQ8Os862GF長官
2020/07/09(木) 22:28:34.29ID:Lhp6fiXD >>60の続き
その前に、ここ
>正面幅30浬に開いて
分散進撃の米空母機とはいえ、同じ空母のSBD隊は
ちゃんと編隊を組んで飛びます。
しかし今回は、通常の編隊ではなく、横に広がって
飛行したようです。
その前に、ここ
>正面幅30浬に開いて
分散進撃の米空母機とはいえ、同じ空母のSBD隊は
ちゃんと編隊を組んで飛びます。
しかし今回は、通常の編隊ではなく、横に広がって
飛行したようです。
63GF長官
2020/07/09(木) 22:35:34.78ID:Lhp6fiXD [米空母機の編隊](機数は適当)
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
△ △ △ △ △
│ │ │ │ │
↑
△
↑ △△ ↑
△ △
△△ △△
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
△ △ △ △ △
│ │ │ │ │
↑
△
↑ △△ ↑
△ △
△△ △△
64GF長官
2020/07/09(木) 22:43:44.21ID:Lhp6fiXD65GF長官
2020/07/09(木) 22:44:25.00ID:Lhp6fiXD >>64の続き
ちょうど第二次ソロモン海戦の南雲機動部隊の陣形
に似ていますね。
本隊(翔鶴、瑞鶴)の前方10浬に、前衛が幅40浬に
広がって警戒するという陣形です。
おそらく米空母機は、前日の戦闘において航法ミスで
敵を発見できず、燃料を無駄にした失敗が続発したので、
それを踏まえてのことでしょう。
ちょうど第二次ソロモン海戦の南雲機動部隊の陣形
に似ていますね。
本隊(翔鶴、瑞鶴)の前方10浬に、前衛が幅40浬に
広がって警戒するという陣形です。
おそらく米空母機は、前日の戦闘において航法ミスで
敵を発見できず、燃料を無駄にした失敗が続発したので、
それを踏まえてのことでしょう。
66名無し三等兵
2020/07/10(金) 03:38:56.93ID:XGRNIiKq 日本期は軽くて遅い蝶のような機体で
米軍機は重くて速い蜂のような機体だから
単純に操縦技術というよりは
空中集合のための低速対空がしにくい機体性能の差もあるんじゃない?
米軍機は重くて速い蜂のような機体だから
単純に操縦技術というよりは
空中集合のための低速対空がしにくい機体性能の差もあるんじゃない?
67GF長官
2020/07/10(金) 22:47:27.17ID:nzvyC36O >>66
大編隊を組んでの飛行は、燃料消費が多くなるので、
それを嫌ったのかもしれませんね。
本職は単純に、各隊長が誰かの指揮下に入ることを
嫌がったからだと思ってます。
「誰がお前なんかの指図を受けるかー!」
大編隊を組んでの飛行は、燃料消費が多くなるので、
それを嫌ったのかもしれませんね。
本職は単純に、各隊長が誰かの指揮下に入ることを
嫌がったからだと思ってます。
「誰がお前なんかの指図を受けるかー!」
68GF長官
2020/07/11(土) 20:33:56.03ID:1caO+SUV69GF長官
2020/07/11(土) 20:34:54.03ID:1caO+SUV70GF長官
2020/07/11(土) 20:35:31.03ID:1caO+SUV71GF長官
2020/07/11(土) 20:36:18.26ID:1caO+SUV >>70の続き
「ここでもうひとつの報告がスプルーアンスの注意をひいた。
彼はなぜホーネットの急降下爆撃隊の一部が、エンタープライズ隊より
先に帰ってきたのか疑問に思っていたのである。
ホーネットから発進した機体の多くが、彼の命令に背いて
千ポンド爆弾を携行しており、行動範囲も短くならざるを得なかった
ということが分かった。
すでに前日、ホーネットの艦爆隊が全く敵を発見できなかったのに
不満を感じていたところだったが、ホーネットとその艦長ミッチャーに
対する失望の念をますます強くしたのであった」
(『提督スプルーアンス』)p179
「ここでもうひとつの報告がスプルーアンスの注意をひいた。
彼はなぜホーネットの急降下爆撃隊の一部が、エンタープライズ隊より
先に帰ってきたのか疑問に思っていたのである。
ホーネットから発進した機体の多くが、彼の命令に背いて
千ポンド爆弾を携行しており、行動範囲も短くならざるを得なかった
ということが分かった。
すでに前日、ホーネットの艦爆隊が全く敵を発見できなかったのに
不満を感じていたところだったが、ホーネットとその艦長ミッチャーに
対する失望の念をますます強くしたのであった」
(『提督スプルーアンス』)p179
72GF長官
2020/07/11(土) 20:37:02.43ID:1caO+SUV73GF長官
2020/07/11(土) 20:38:48.32ID:1caO+SUV >>72の続き
そのまさか、でした!
しかも、今回は伝達ミスではなく、故意に無視したようです。
洋の東西を問わず、軍の命令系統は絶対のはず。
命令違反は軍法会議、と相場が決まっています。
日本海軍でも多聞丸は南雲長官の采配に不満を持っていたようですが、
その命令には完全に従っており、勝手に二航戦だけ即時発進するような
ことはしなかった。
それに比較すると、米海軍の組織力のお粗末さは、
小学校の学級崩壊に等しく、あきれて言葉が出てきません。
アナポリスでは、いったい何を教えているのでしょうか!
なんでこんな低レベルの連中に負けたのか、理解に苦しみますねぇ
そのまさか、でした!
しかも、今回は伝達ミスではなく、故意に無視したようです。
洋の東西を問わず、軍の命令系統は絶対のはず。
命令違反は軍法会議、と相場が決まっています。
日本海軍でも多聞丸は南雲長官の采配に不満を持っていたようですが、
その命令には完全に従っており、勝手に二航戦だけ即時発進するような
ことはしなかった。
それに比較すると、米海軍の組織力のお粗末さは、
小学校の学級崩壊に等しく、あきれて言葉が出てきません。
アナポリスでは、いったい何を教えているのでしょうか!
なんでこんな低レベルの連中に負けたのか、理解に苦しみますねぇ
74名無し三等兵
2020/07/11(土) 23:25:47.40ID:wRamQBu1 阿部少将の命令前に
「我これより航空隊の指揮を執る」
は命令違反にはならないの?
「我これより航空隊の指揮を執る」
は命令違反にはならないの?
75GF長官
2020/07/12(日) 11:13:42.40ID:TdHG2wBZ >>74
命令違反ではないですよ。
三空母被弾前から、航空戦は継続中ですから。
南雲長官から撤退命令が出ない限り、攻撃を続けるのは当然のことです。
次席指揮官は八戦隊の阿部少将ですが、その任務は、攻撃続行を命令することだけです。
直接航空部隊を担当する山口少将は、仮に阿部少将からの命令がなかったとしても、
「航空戦の指揮を執」らなければなりません。
命令違反ではないですよ。
三空母被弾前から、航空戦は継続中ですから。
南雲長官から撤退命令が出ない限り、攻撃を続けるのは当然のことです。
次席指揮官は八戦隊の阿部少将ですが、その任務は、攻撃続行を命令することだけです。
直接航空部隊を担当する山口少将は、仮に阿部少将からの命令がなかったとしても、
「航空戦の指揮を執」らなければなりません。
76GF長官
2020/07/12(日) 11:15:15.83ID:TdHG2wBZ >>75の続き
海戦要務令(第三章戦隊ノ戦闘)には、
第50
「戦隊指揮官ノ乗艦ガ、列ヨリ離レ、指揮ヲ執リ難キニ至ラバ、次席指揮官ハ
直チニ指揮ヲ継承スルモノトス」
第51
「前続艦ガ列外ニ出タル為、若シクハ陣形変換ニヨリ、新タニ戦隊ノ戦闘ト
ナリタル指揮官ハ、戦勢ノ変化ニ応ジ、令ヲマタズシテ隊ヲ有利ノ方向ニ
嚮導スベキモノトス」
「直ちに指揮権継承する」
「命令がなくても次席が指揮を執る」
明確に書いてありますよね。
海戦要務令(第三章戦隊ノ戦闘)には、
第50
「戦隊指揮官ノ乗艦ガ、列ヨリ離レ、指揮ヲ執リ難キニ至ラバ、次席指揮官ハ
直チニ指揮ヲ継承スルモノトス」
第51
「前続艦ガ列外ニ出タル為、若シクハ陣形変換ニヨリ、新タニ戦隊ノ戦闘ト
ナリタル指揮官ハ、戦勢ノ変化ニ応ジ、令ヲマタズシテ隊ヲ有利ノ方向ニ
嚮導スベキモノトス」
「直ちに指揮権継承する」
「命令がなくても次席が指揮を執る」
明確に書いてありますよね。
77GF長官
2020/07/12(日) 11:15:48.20ID:TdHG2wBZ78GF長官
2020/07/12(日) 11:32:28.54ID:TdHG2wBZ79名無し三等兵
2020/07/12(日) 21:14:47.13ID:Peqjur6X >>73 米軍としては命令違反扱いにしていないのですよね(事後の批判はされているようですが)。この時期だと艦長=搭載航空隊指揮官なのでしたっけ、の裁量範囲内という扱いなのですかね。
80GF長官
2020/07/12(日) 22:22:28.24ID:TdHG2wBZ81GF長官
2020/07/12(日) 22:23:06.27ID:TdHG2wBZ >>80の続き
というわけで、例によってフレッチャー少将の伝記
『Black Shoe Carrier Admiral』(洋書)
の該当部分を読んでみました。
ざっと流し読みした限りでは、
PBYが発見した炎上日本空母に関して、
というわけで、例によってフレッチャー少将の伝記
『Black Shoe Carrier Admiral』(洋書)
の該当部分を読んでみました。
ざっと流し読みした限りでは、
PBYが発見した炎上日本空母に関して、
82GF長官
2020/07/12(日) 22:24:38.69ID:TdHG2wBZ >>81の続き
彼我の距離が190浬になるまで接近してSBDを発艦させる予定だった。
↓
その後、太平洋艦隊司令部から訂正情報が入り、実際は270浬だと判明
↓
エンタープライズではマクラスキー少佐が、1千ポンド爆弾で270浬は無理だと抗議
↓
スプルーアンス少将は500ポンド爆弾への変更を承認
↓
ブラウニング参謀長は、拗ねてひきこもる
↓
ところが、ホーネットは最新情報(270浬)を受信していなかった。
↓
ミッチャー艦長は、彼我の距離は190浬の認識のままだったので、
当初の攻撃計画通り、1千ポンド爆弾で発艦させた。
彼我の距離が190浬になるまで接近してSBDを発艦させる予定だった。
↓
その後、太平洋艦隊司令部から訂正情報が入り、実際は270浬だと判明
↓
エンタープライズではマクラスキー少佐が、1千ポンド爆弾で270浬は無理だと抗議
↓
スプルーアンス少将は500ポンド爆弾への変更を承認
↓
ブラウニング参謀長は、拗ねてひきこもる
↓
ところが、ホーネットは最新情報(270浬)を受信していなかった。
↓
ミッチャー艦長は、彼我の距離は190浬の認識のままだったので、
当初の攻撃計画通り、1千ポンド爆弾で発艦させた。
83GF長官
2020/07/12(日) 22:25:30.87ID:TdHG2wBZ >>82の続き
こんな事情だったようです。
原文には「incredible negligence(信じられない怠慢)」とあるので、
筆者は、エンタープライズのTF16司令部幕僚側の責任とみなしているようです。
というわけで、「命令違反」というのは、本職の早とちりだったようで訂正します。
ミッチャーにとっては、とばっちりだったのか?
マーク、ごめんぬ
いずれにせよ分散進撃や、意思疎通など、米海軍組織の問題点が
色々集約された事例だと思います。
こんな事情だったようです。
原文には「incredible negligence(信じられない怠慢)」とあるので、
筆者は、エンタープライズのTF16司令部幕僚側の責任とみなしているようです。
というわけで、「命令違反」というのは、本職の早とちりだったようで訂正します。
ミッチャーにとっては、とばっちりだったのか?
マーク、ごめんぬ
いずれにせよ分散進撃や、意思疎通など、米海軍組織の問題点が
色々集約された事例だと思います。
84GF長官
2020/07/13(月) 23:26:50.66ID:fmhQEfHP >>73の続き
というわけで、この件は、結果的に
「ホーネットのミッチャー艦長は、スプルーアンス少将の
命令に違反して、SBDに1千ポンド爆弾を携行させた」
ことになりましたが、
それは故意によるものではなくて、
意思疎通の不足が原因ということになりそうです。
というわけで、この件は、結果的に
「ホーネットのミッチャー艦長は、スプルーアンス少将の
命令に違反して、SBDに1千ポンド爆弾を携行させた」
ことになりましたが、
それは故意によるものではなくて、
意思疎通の不足が原因ということになりそうです。
85GF長官
2020/07/13(月) 23:28:11.72ID:fmhQEfHP >>84の続き
ちょうど、日本側で言うと、
大和が「敵空母ラシキ呼出符号」を傍受したとき、
赤城に転電するかどうかで問題になった状況と
よく似ていますね。
米機動部隊における各空母の独立性が、どの程度許されているのか、
いまひとつよく分かりませんが、攻撃命令を伝える段階で、
兵装の話を飛ばすことは、考えにくいですけどねぇ
ちょうど、日本側で言うと、
大和が「敵空母ラシキ呼出符号」を傍受したとき、
赤城に転電するかどうかで問題になった状況と
よく似ていますね。
米機動部隊における各空母の独立性が、どの程度許されているのか、
いまひとつよく分かりませんが、攻撃命令を伝える段階で、
兵装の話を飛ばすことは、考えにくいですけどねぇ
86GF長官
2020/07/13(月) 23:29:38.52ID:fmhQEfHP >>85の続き
真相は謎のまま、とにかくスプルーアンス少将が、
ミッチャーに対する信頼を失ったことは間違いないでしょう。
しかし、これまでのミッドウェー海戦の経過を見ても、
スプルーアンス少将に、空母戦闘の”センス”を感じることは
あまりありませんね。
真相は謎のまま、とにかくスプルーアンス少将が、
ミッチャーに対する信頼を失ったことは間違いないでしょう。
しかし、これまでのミッドウェー海戦の経過を見ても、
スプルーアンス少将に、空母戦闘の”センス”を感じることは
あまりありませんね。
87GF長官
2020/07/13(月) 23:32:56.61ID:fmhQEfHP >>86の続き
例えば、前日の日本空母に対する第一次攻撃隊について、
エンタープライズ隊は、全力出撃を企図しましたが、
その方法は、SBD隊の半分を先に発進させる
↓
母艦上空で旋回しながら待機させておく
↓
飛行甲板上で、残り半分を整列させる
↓
発艦した後合同し、進撃開始
はっきり言って、時間の無駄、燃料の無駄でしか無い。
スプルーアンスの指示ではないかもしれんけど。
例えば、前日の日本空母に対する第一次攻撃隊について、
エンタープライズ隊は、全力出撃を企図しましたが、
その方法は、SBD隊の半分を先に発進させる
↓
母艦上空で旋回しながら待機させておく
↓
飛行甲板上で、残り半分を整列させる
↓
発艦した後合同し、進撃開始
はっきり言って、時間の無駄、燃料の無駄でしか無い。
スプルーアンスの指示ではないかもしれんけど。
88GF長官
2020/07/13(月) 23:34:16.09ID:fmhQEfHP >>87の続き
対するホーネットは、巡航速度の遅い順に、
雷撃隊→艦爆隊→戦闘機隊と発艦させ、
進撃途上で合同させるという合理的な方法を選択しています。
航法計算を誤っていたので、意味なかったですが・・・
対するホーネットは、巡航速度の遅い順に、
雷撃隊→艦爆隊→戦闘機隊と発艦させ、
進撃途上で合同させるという合理的な方法を選択しています。
航法計算を誤っていたので、意味なかったですが・・・
89GF長官
2020/07/14(火) 23:00:53.71ID:1rjnvoiz >>88の続き
ただし、これらが明らかになるのは、帰投後の話であって、
ひとまず、エンタープライズとホーネットから
SBD計58機が発進した。
北西へ向かって、正面30浬の索敵線を展開して
飛行しましたが、炎上する日本空母を見つけることは
出来なかった。
ただし、これらが明らかになるのは、帰投後の話であって、
ひとまず、エンタープライズとホーネットから
SBD計58機が発進した。
北西へ向かって、正面30浬の索敵線を展開して
飛行しましたが、炎上する日本空母を見つけることは
出来なかった。
90GF長官
2020/07/14(火) 23:01:51.69ID:1rjnvoiz91GF長官
2020/07/14(火) 23:02:28.78ID:1rjnvoiz >>90の続き
1千ポンド爆弾搭載での行動半径が250浬でしたから、
ホーネット機の大半は、そこまで進出せずに途中で引き返し、
エンタープライズより早く帰投した。
その結果、スプルーアンス少将の不信を招いたのでしょう。
1千ポンド爆弾搭載での行動半径が250浬でしたから、
ホーネット機の大半は、そこまで進出せずに途中で引き返し、
エンタープライズより早く帰投した。
その結果、スプルーアンス少将の不信を招いたのでしょう。
92GF長官
2020/07/16(木) 23:42:12.21ID:etDr7dog >>91の続き
敵を発見できず、SBD隊は帰途に就きますが、
その途中、”香取クラスの巡洋艦1隻”を発見した。
これは陽炎型駆逐艦の谷風で、
第十七駆逐隊として機動部隊護衛の任に就いていましたが、
6月6日朝、空母鳳翔の九六艦攻が漂流中の飛龍を発見したことを受け、
南雲長官が「飛龍の雷撃処分」を谷風に命じて派遣したのです。
敵を発見できず、SBD隊は帰途に就きますが、
その途中、”香取クラスの巡洋艦1隻”を発見した。
これは陽炎型駆逐艦の谷風で、
第十七駆逐隊として機動部隊護衛の任に就いていましたが、
6月6日朝、空母鳳翔の九六艦攻が漂流中の飛龍を発見したことを受け、
南雲長官が「飛龍の雷撃処分」を谷風に命じて派遣したのです。
93GF長官
2020/07/16(木) 23:43:24.36ID:etDr7dog >>92の続き
しかし、飛龍はすでに沈んでしまった後だったので、
発見することはかなわず、谷風も帰途に就いたところだった。
海と空、ともに飛龍を探し求めて空振りに終わったもの同士が
遭遇したことになります。
駆逐艦1隻 VS SBD58機
どう見ても、なぶり殺しの未来しか見えませんが、
なんと谷風は生還したのです。
しかし、飛龍はすでに沈んでしまった後だったので、
発見することはかなわず、谷風も帰途に就いたところだった。
海と空、ともに飛龍を探し求めて空振りに終わったもの同士が
遭遇したことになります。
駆逐艦1隻 VS SBD58機
どう見ても、なぶり殺しの未来しか見えませんが、
なんと谷風は生還したのです。
94GF長官
2020/07/16(木) 23:44:08.14ID:etDr7dog >>93の続き
投下された爆弾をすべて回避して、命中弾無し!
ネ申操艦ですね。
駆逐艦長は勝見基(かつみもとい)中佐。
米沢出身の海兵49基なので、南雲長官の後輩ですね。
潜水艦長と駆逐艦長を歴任しており、水雷屋魂が受け継がれていたようです。
かぁーっ! こいつぁまいったぁ!
投下された爆弾をすべて回避して、命中弾無し!
ネ申操艦ですね。
駆逐艦長は勝見基(かつみもとい)中佐。
米沢出身の海兵49基なので、南雲長官の後輩ですね。
潜水艦長と駆逐艦長を歴任しており、水雷屋魂が受け継がれていたようです。
かぁーっ! こいつぁまいったぁ!
95GF長官
2020/07/17(金) 23:14:11.69ID:9TwP2PzC >>94の続き
谷風無双については、アメリカ側も称讃しており、
「勝見基中佐は操艦の第一人者だった。
米軍機の投下する爆弾が、雨のように落ちてくる中で、
妬ましいほどの巧妙さで駆逐艦谷風を操縦した。
これら飛行機の爆弾の全部が、ただ一隻の駆逐艦めがけて
投下された。しかし、勝見はその全部を見事に回避してしまった。
谷風無双については、アメリカ側も称讃しており、
「勝見基中佐は操艦の第一人者だった。
米軍機の投下する爆弾が、雨のように落ちてくる中で、
妬ましいほどの巧妙さで駆逐艦谷風を操縦した。
これら飛行機の爆弾の全部が、ただ一隻の駆逐艦めがけて
投下された。しかし、勝見はその全部を見事に回避してしまった。
96GF長官
2020/07/17(金) 23:15:07.55ID:9TwP2PzC >>95の続き
唯一の損傷といえば、一発の至近弾の破片が三番砲に命中し、
爆発のため6名の砲員全部が戦死したことである。
谷風は航海を続け、日没直後、艦隊に合同することができた」
(『逆転』ウオルター・ロード/著)p241
勝見艦長は、艦橋の窓から身を乗り出して、降下針路を見極め、
回避運動を指示していたようです。
唯一の損傷といえば、一発の至近弾の破片が三番砲に命中し、
爆発のため6名の砲員全部が戦死したことである。
谷風は航海を続け、日没直後、艦隊に合同することができた」
(『逆転』ウオルター・ロード/著)p241
勝見艦長は、艦橋の窓から身を乗り出して、降下針路を見極め、
回避運動を指示していたようです。
97GF長官
2020/07/17(金) 23:15:45.38ID:9TwP2PzC >>96の続き
先に紹介した通り、エンタープライズ隊とホーネット隊とでは、
進出距離が異なっていたため、58機いっぺんに攻撃してきた
わけではありません。
戦史叢書(p489)によれば、
谷風は、1507時(26機)と1545時(6機)の二回、
敵艦爆の攻撃を受けている。
先に紹介した通り、エンタープライズ隊とホーネット隊とでは、
進出距離が異なっていたため、58機いっぺんに攻撃してきた
わけではありません。
戦史叢書(p489)によれば、
谷風は、1507時(26機)と1545時(6機)の二回、
敵艦爆の攻撃を受けている。
98GF長官
2020/07/17(金) 23:16:29.00ID:9TwP2PzC >>97の続き
SBDの内訳は、
エンタープライズ隊 32機(500ポンド爆弾)
ホーネット隊 12機(500ポンド爆弾)
21機(1千ポンド爆弾)
計65機ですが、58機の資料も有り。
1507時が先に反転したホーネットの1千ポンド搭載機で、
1545時が残りの機体だと思われます。
至近弾を浴びたのは1507時の方で、なんと対空射撃により
SBD1機を撃墜していますね。
SBDの内訳は、
エンタープライズ隊 32機(500ポンド爆弾)
ホーネット隊 12機(500ポンド爆弾)
21機(1千ポンド爆弾)
計65機ですが、58機の資料も有り。
1507時が先に反転したホーネットの1千ポンド搭載機で、
1545時が残りの機体だと思われます。
至近弾を浴びたのは1507時の方で、なんと対空射撃により
SBD1機を撃墜していますね。
99GF長官
2020/07/18(土) 19:57:16.37ID:Vt8IHpno >>98の続き
さらに驚くべきことには、谷風が相手をしたのは、
空母SBD隊だけではなかった。
これらドーントレスがやってくる前に、
ミッドウェー基地から発進したB−17(7機)が谷風を攻撃。
計56個の爆弾を投下したが命中無し。
続けてSBD襲撃の後に、またしてもB−17(5機)が飛来、
計28個の爆弾も命中無し。
さらに驚くべきことには、谷風が相手をしたのは、
空母SBD隊だけではなかった。
これらドーントレスがやってくる前に、
ミッドウェー基地から発進したB−17(7機)が谷風を攻撃。
計56個の爆弾を投下したが命中無し。
続けてSBD襲撃の後に、またしてもB−17(5機)が飛来、
計28個の爆弾も命中無し。
100GF長官
2020/07/18(土) 19:57:47.44ID:Vt8IHpno101GF長官
2020/07/18(土) 19:58:21.36ID:Vt8IHpno >>100の続き
基地の戦時日誌には、1800時(日本時間1500時)の報告として、
http://www.pby.com/ArchiveDatabase/RG313583397.001-013.061.php?Page=035
V92 reports finding only one cruiser.
Scored only near misses.
「敵巡洋艦1隻を発見して攻撃、すべて至近弾(命中無し)」
かくして、谷風はその名を歴史に刻んだのです。
基地の戦時日誌には、1800時(日本時間1500時)の報告として、
http://www.pby.com/ArchiveDatabase/RG313583397.001-013.061.php?Page=035
V92 reports finding only one cruiser.
Scored only near misses.
「敵巡洋艦1隻を発見して攻撃、すべて至近弾(命中無し)」
かくして、谷風はその名を歴史に刻んだのです。
102GF長官
2020/07/20(月) 23:19:30.55ID:cNAvpq8j103GF長官
2020/07/20(月) 23:20:14.52ID:cNAvpq8j >>102の続き
「スプルーアンス司令官は、ただでさえ不足している航空部隊を
これ以上失うことにないよう、航法支援のために誘導用ビーコン
を出すとともに、艦隊上空に向けて探照灯を点灯するように命じた。
また着艦支援のために両空母には、飛行甲板を照射するよう
指示している。
これらの措置のおかげで、米軍の攻撃隊は不慣れな夜間着艦で
一機も事故を起こさず、全機が無事に帰艦した」
(『歴史群像日米空母決戦ミッドウェー』)p176
「スプルーアンス司令官は、ただでさえ不足している航空部隊を
これ以上失うことにないよう、航法支援のために誘導用ビーコン
を出すとともに、艦隊上空に向けて探照灯を点灯するように命じた。
また着艦支援のために両空母には、飛行甲板を照射するよう
指示している。
これらの措置のおかげで、米軍の攻撃隊は不慣れな夜間着艦で
一機も事故を起こさず、全機が無事に帰艦した」
(『歴史群像日米空母決戦ミッドウェー』)p176
104GF長官
2020/07/20(月) 23:21:14.88ID:cNAvpq8j >>103の続き
こういう話は美談として語られることになりますが、
一歩間違えば、敵潜水艦をおびき寄せることになってしまう。
一説には、小澤長官もマリアナ沖海戦の前日に同じことをやって、
パラワン水道の悲劇(愛宕、摩耶沈没)につながったと言われるくらいです。
ここでもやはり、スプルーアンス少将は、”運の良い男”だったのでしょう。
こういう話は美談として語られることになりますが、
一歩間違えば、敵潜水艦をおびき寄せることになってしまう。
一説には、小澤長官もマリアナ沖海戦の前日に同じことをやって、
パラワン水道の悲劇(愛宕、摩耶沈没)につながったと言われるくらいです。
ここでもやはり、スプルーアンス少将は、”運の良い男”だったのでしょう。
105GF長官
2020/07/21(火) 22:29:59.06ID:F/8Z9Wpa >>104の続き
SBD隊の夜間収容に関しては、
1機海上に不時着したが、搭乗員は救助されたという説もあります。
いずれにせよ、米空母にとっては、実戦初の夜間着艦になるので
上出来と言って良いでしょう。
SBD隊の夜間収容に関しては、
1機海上に不時着したが、搭乗員は救助されたという説もあります。
いずれにせよ、米空母にとっては、実戦初の夜間着艦になるので
上出来と言って良いでしょう。
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