>>80
流石に質問スレに行った方が良いんじゃないかな?

まぁ少し回答しておくと、いわゆるヨーロッパの騎士は古代ローマの時代から弓を使う事は少なく、槍を主武器に使っており、騎射の伝統が無かった。
カタフラクトを使っていた東ローマは、地理的に騎射の伝統があるオリエントと隣接している上に、そもそも騎士階級ではなく兵隊の一種でしかなかった。
思うに馬上で使える強力な複合弓の製造や入手、それを運用するノウハウなどに問題があったのだろう。古代ローマの時代は鎧すらなく、オリエントからの伝来なのだから。

さらに時代が下って暗黒時代に突入すると、一部の戦士支配階級と少数の郎党、そしてその他徴兵の少数戦が増え、チャージによる撹乱が極めて有効になってくる。
そして板金鎧が誕生すると、普通の弓などはほとんど通用しなくなり、クロスボウを使わなくては射抜けないので、騎射は意味がなくなってくる。

よくクレーシーの戦いなどでロングボウが騎士に勝ったと喧伝されるが、実際には政治・戦略的に決戦に追い込まれ、不利な状況で戦いを飲まされての結果だ。
そもそもロングボウは複合弓と同じように製造の手間が掛かる上に、それを扱う射手も特別性で、それだけやっても板金鎧を着た騎士を射殺すのは容易ではなかった。