>>825
https://youtu.be/gDIv-byz7cQ

トッツィーロールとは戦前からある米国のソフトキャンディー菓子で、今でもあちらの良い子らに愛されています。

チョコと違って熱帯地方でも溶けず携帯しやすさを評価され、太平洋戦争中の米軍も兵士らの嗜好品として採用しましたが、
戦後の1950年に勃発した朝鮮戦争では、朝鮮半島北部に深入りし過ぎた国連軍が中共軍の大反撃で総崩れになり、
米第1海兵師団も厳冬下で敵中に孤立し絶体絶命のピンチに。

陸路は閉ざされ頼みは空中投下される物資だけとなりましたが、ここで海兵隊が要請した迫撃砲弾の無線符牒がたまたま
「トットィー・ロール」であった為、無線を受けた補給部隊はそれを迫撃砲弾とは思わず本物のトッツィーロールを輸送機に積み、
そのまま海兵隊めがけてパラシュート投下する事態に。

この失態に海兵らが激怒したかと言えばそうでもなく、酷寒によってひび割れた燃料タンクやパイプの穴を塞ぐのにトッツィー
ロールは丁度良く、口で噛んで柔らかくしたそれを張り付けて急場を凌ぎました。

そして大量のトッツィーロールは海兵隊員らに配分され、以後敵中を突破し海岸線の橋頭保に辿り着くまでの長く苦しい
真冬の徹底戦の間、ポケットに詰め込んだトッツィーロールは海兵らの飢えを満たす貴重な糧食となりました。