海・航空・陸上戦考察スレ 軍事戦略・作戦・戦術33

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2020/06/30(火) 20:49:38.60ID:dgvyO2EN
陸上戦闘は如何に戦われるのか? 海戦は? 航空戦は?
史上のあの戦いにおいて、勝利する方策は?
近現代の陸上戦闘・海戦・航空戦について真剣に考察しましょう。

初心者から本職まで、幅広く参加者募集。
煽動者は黙殺、勘違いには罵倒ではなく善導で。
現職・元職は保全に注意しつつ、広い心でご参加を。

※軍事戦略(Military Strategy)、戦域(Theater)、作戦(Operation)、戦術(Tactics)、技術(Technical)
  について主に扱うスレッドです。
  世界観・展望(Vision)、政策(Policy)、国家戦略・大戦略(Grand Strategy)の言及は控えて下さい。

過去スレ
海・航空・陸上戦考察スレ 軍事戦略・作戦・戦術 32

http://itest.5ch.net/mevius/test/read.cgi/army/1581510391
2020/11/12(木) 16:58:11.80ID:1Bazh+gk
>723
APCとIFVの違いですか?

そもそもIFVはAPCに搭乗歩兵の乗車戦闘能力を付与するものでした。
なので初期のIFV「は必ずガンポートが付いていました。
特に、ABC戦場において歩兵が乗車したまま戦闘に参加し、戦車と一体化した運動戦を可能とするものです。
(実はAPCは必ずしもガンポートがあるとは限らない)

しかし、次第に・・・
・車内からのガンポート射撃はほとんど効果がなく乗車戦闘力は幻想であった。
 (ただしBMPでは命中ではなく射圧効果に期待し、現在も車載機銃増備という道を選んだ)
・敵IFVに対抗する為、火力が増大。
・さらにIFVや歩兵火力に対抗する為に、装甲が増大しつつある

しかし、装甲された装軌車輛による歩兵の運搬機能というのは現在でも有効であり
機甲部隊の随伴歩兵を戦車の運動についていかせるのは、装軌APCもしくは装軌IFVが必須というのは今も昔も変わりません。

>対ソ戦で89FVをどのように運用する予定

戦車部隊に追随、必要に応じて歩兵を下車。
下車歩兵の火力支援と、下車歩兵への対戦車能力の付与

このあたりは米軍のM2と基本変わらないと思うので米軍教範翻訳の
「米陸軍戦闘マニュアル-コンバット・リーダーズ・フィールドガイド」(原書房)読むよろし

>何故APCやLAVでは代替出来ないのか
・戦車に追随できない
・火力が低く、敵IFVを排除できない
・戦車に追随した結果、不期遭遇戦が発生し下車する時間がない場合、ただのお荷物
(つまり運動戦における浮動状況に対応できない)
2020/11/12(木) 17:19:42.61ID:1Bazh+gk
不期遭遇戦が生起したとき・・・

・戦車+IFV
 戦車は戦力で敵部隊と交戦、IFVは自分で自分の身を守りつつ退避可能。
 さらに退避中もIFV自身の火力で戦車部隊を掩護できる。

・戦車+APC
 戦車は、その戦力の一部をAPCの護衛に振り分け、退避を掩護しないといけない。
 もちろんAPC自身の火力では敵歩兵の牽制くらいしかできない。

さらに移動中も、装軌と装輪の運動性は段違い
敵後方を目指した攻撃などでは決定的な差になる。

道路では装輪車輛が戦車に合わせなくてはならないですが、
路外では戦車が装輪に合わせて減速しなくちゃいけない。
そして往々にして敵を奇襲するには、路外機動が必要になる場合が多い。
(道路から攻撃した場合、攻撃方向、位置が限定されるので敵は防御しやすい)

路外で装輪APCを置いてきぼりにして戦車のみで攻撃をした場合、
目標が街だった場合、歩兵の到着を待たなくてはいけない
(時間の経過は奇襲要素を低下させ、相手に準備させてしまう)
2020/11/12(木) 17:30:32.35ID:1Bazh+gk
SBCTにいくら戦車を付けても、機甲戦と言われる運動戦ができないのは、こういうこと。

なお、旧ソ連軍が、BMP連隊とBTR連隊に分かれていたのは・・・

BTR連隊は突破攻撃の第一陣として下車戦闘を中心に敵を攻撃し突破口を形成
その突破口から、不期遭遇戦に対応できるBMT連隊が戦車と共に、敵後方に乗車突進する事が想定されていました。

多分、これが装軌と装輪の棲み分けが一番分かりやすい例。
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