萩尾二佐はもっと屈折した感じのほうがキャラが立つ。
「蕪木二佐は何でも、お若い頃はバイクで鳴らした(←敢えて暴走族とは言わない)そうで…官僚を目指して勉強勉強の貧しい青春を送り、けっきょく家計を助けるために防大に進んだ私などからすると、うらやましい限りですよ。さぞかしおモテになったでしょうなあ…。おっと失礼、任務中につまらんひがみを言ってしまいましたな。ハハハ」(←目が笑ってない)

一人きりでソナーを前に。
(二佐で現場勤務…それも同格の艦長に主導権を握られて… 暴走族上がりだと…!)
(あの尖閣有事で慎重派に付きさえしなければ、今ごろは一佐、そろそろ海将補も見えてきていたはず…。横須賀、市ヶ谷…)
(防大の卒業式で…俺は誓ったはずだ。いつの日か必ず、海将補、海将…いや、幕僚長と…!)
(ロシアのソナーよ、お前は小心者の俺への贈り物なのか、悪魔の…? 魂をよこせば、その望みを叶えてやると…)

こんな感じで。