防衛省、広帯域多目的無線機の能力を実演展示
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なお、2020年7月現在の配備状況について、陸自は具体的な配備数を明かすことは避けたものの、「車両用では約7000台を
既に配備しており、陸自主要部隊を中心に約7割の部隊が装備している」と明かしており、引き続き配備を継続していくとしている。

広多無の最大の特徴は、新野外などの陸自がこれまで装備してきた無線機システムと違い、ソフトウェア無線機となっている点だ。
このため従来型の無線機と比べ、小型・軽量化に成功。機能についても音声通信だけでなく、GPSによる位置把握サービス、
メール・写真の送付、敵航空機の接近や化学攻撃などの各種警報の一斉送信サービス、状況図(戦術オーバーレイ)の
共有サービスといったデータ通信も可能になっている。

陸自は、「従来の無線機では味方位置把握のための通話が頻発していたほか、中隊命令などの長文を読み上げて全員が筆記する、
命令・警報を聞き漏らしてしまう、情報収集内容を逐一音声で報告する、といった傾向があった」と説明。「広多無の導入により、
こうした状況は一変した。味方位置はほぼリアルタイムに把握可能となり、長文の命令を間違わず伝達することも、各種警報を一度に
全部隊に配信し、中隊の現況を中隊長から分隊長まで共有出来る様になった」として、音声通話の頻度を激減することに成功したと語った。


ふむ、広多無の配備率は約7割か。
メーカー側の生産ラインの維持もあるから、一気に全数置き換えとはいかんのだろうな。
あと、記事を読むに音声指示での指揮ではなく、各種データを使っての戦闘指揮に変わりつつあるようで、将来の本格的なネットワーク戦に
向けたよい事前準備にもなっているようだの。