>603
>その間に旧式戦艦群の第3太平洋艦隊(司令官ネボガトフ)を合流させ砲撃力に拘った。
>艦隊全体の速力は益々低下した。

当時の船舶の低性能をなめてはいけない。

>しかし、その間に日本側の連合艦隊は、旅順封鎖や黄海海戦で負った備砲の損傷や、
>長らくお座なりだった船体修理を終えベストコンディションを回復しました。

損傷や疲労の回復はロシア側も同様。
もし、カムラン湾で待機せず、そのまま航海を強行した場合、
ロシア艦隊は第3艦隊を欠いた戦力減の状態で、さらに本隊自身も疲弊した状態で海戦に挑むことになる

損傷+疲弊した日本艦隊 vs 戦力減少し疲弊したロシア艦隊

問題はそこではない。

ここで双方疲弊した状態で海戦した場合、結局、ロシア艦隊は壊滅した可能性が高いと思います。
しかし、その結果。日本艦隊も継戦能力の限界に達すると思われます。

そこに速度の遅い旧式戦艦の第3艦隊が到着すれば・・・
第3艦隊は敵のいない状態で制海権を得られた可能性が高いのです。

彼らが拘り、結果的に失敗に繋がったのは、戦力の集中と決戦の追求。
制海権に拘ったのが問題なのではない。