作戦を成功させる為に作戦術が必要というのは共通していますが、任務指揮の必要性がまるっきり違うのかもしれません。
しかし、こう考えると、ドイツ式委任戦術を海兵は受容できたが、米陸軍は受容できていない。
でも、相変わらず米陸軍は任務指揮を必要とし今も変らず重要視している。という現状が理解できるように思えます。

作戦が崩れそうになった時、それを現場が任務指揮により正すのが陸軍式。

これはこれで正しいですよね。
(実はソ連式に非常に近いものを感じる)

よくマイクロマネジメントに陥りやすいと言われる米陸軍ですが、作戦計画に対するこだわりが終始一貫して流れているのかもしれません。
なお。、OODAは、海兵式は当然浮動状況に持ち込むのに必要ですが、陸軍式でも、OODAは敵よりも早く行動し、秩序だって作戦で追い込むのに主導権を握り続ける為に必要なのです。

このあたり、AirLandBattle82(機略戦重視)からAirLandBattle86(作戦術重視)への変化により、今の陸軍式の方針が決まったようにも思えます。

THE EVOLUTION OF U.S. ARMY DOCTRINE:FROM ACTIVE DEFENSE TO AIRLAND BATTLE AND BEYOND
https://apps.dtic.mil/dtic/tr/fulltext/u2/a241774.pdf
 ↑
1982年のエアランドバトル提唱時よりも、1986年のエアランドバトルはATRITTIONに戻っていると評じています。
(p120〜p121が判りやすい)