さぶきん
「軍事歴史文献では、攻防の関係の問題に関する記述は、通常、クラウゼヴィッツに帰している。
 〜略〜クラウゼヴィッツよりも早く、かつ攻撃に有利な点でクラウゼヴィッツよりも巧みに一部の問題を解決している」

とこのように巧みに肯定しつつも部分否定する(ロシアの方が実は先、ロシア人も同様の発案をしているなど)ことで、
人的に否定しつつ、内容を肯定するという超絶妙技を発揮しているが、何か?

なお、レーニンはクラウゼヴィッツを好意的に高く評価ており、その流れでソ連ではクラウゼヴィッツの完全否定はそもそも出来ないのだw
(確かマルクスもクラウゼヴィッツを評価してたはず)

明らかにレーニンはクラウズヴィッツの影響を受けた節があり、
そのレーニンをベースに置く以上、クラウゼヴィッツもまたベースに内包されるのである!(ここを見逃す西側人多すぎ)

「作戦術及び戦術の原則」でもクラウゼヴィッツの引用は結構多い。

なお原則の不変性についても
「これら原則を永久不変とみなすブルジョワジー学者の見解が破滅状態に瀕していることは、この原則の例で極めて明白である」
などと強い批判を浴びせている。

ただし、西側のクラウゼヴィッツ研究とは別の進化を経ているので、そこにも注意。