https://note.com/masashi3122/n/nb0b170b114fa
富野 けど、それで「俺が一番『アトム』の演出したんだぜ」と言えるようになった。

高橋 それは羨ましい。僕は『アトム』の演出をしていないから、やりたかった。

富野 『ジャングル大帝』は打ち切りになったけど、『アトム』は続いていた。
それでアニメーターの目が少し変わった。自分もその頃には演出チーフっぽいことをしていたし。
けど徹底的に嫌われました。虫プロから離れても、その時の呪いは感じられた。
その後『トリトン』でもやっちゃったし。手塚原作を全否定。
僕も手塚先生の『アトム』は認めるし、『来るべき世界』は40代、50代で読んでも凄いと感じる。
しかし、手塚をまるごと評価はしていない。
勿論、あの生産物量は認めざるを得ないけれど、それを全部を認めていてはクリエイターではない。
演出をやろう、と思った時、信奉者ではできない、と思った。
それで『トリトン』をやったら、虫プロから仕事をもらえなくなった。
よく言えば、自分は生真面目なんだろうね。どうしよう。テキトーにすべきなのよね。


まあでも手塚治虫の原作のままなら人気は出なかったよ