>>181
何が先に開始されるかは色々な要素があるが、現用機の残機体寿命によるところが特に大きい。現在、T-4は順次エンジン周りのバッフルを交換しているが、P-3の様な延命措置もなく運用を継続しており、後継機の検討までには猶予があるということだろう

「T-4には実際の運用状況を把握するため、機体構造保全管理プログラムが適用され、特定の機体に搭載された任務別/形態別の速度、高度、Gの記録装置と全機に装備する垂直加速度頻度記録装置のデータを用いて、
個々の機体の構造上の標定部位について累積損傷度DI(Damage Index)が細かく計算され管理されている。
現在、T-4は延命措置もなく運用を継続していることから、DI値はまだ低く、後継機の検討までには猶予があるということだろうが、次期中期防、遅くとも次々期中期防には後継機について何らかの手当てが必要となるだろう。」
林元空将 軍事研究2017年10月号

少なくとも現中期防策定の時点では初等練習機より優先する必要はないと防衛省は判断したということ(F-3の開発形態が決まっていなかったという面もあろうが)

T-4の残機体寿命がわかる公式資料がなく、T-4後継JT-Xの必要時期も不明である以上、国内開発の可能性も外国機採用の可能性も両方ある
「F-2後継機がどうなるか不明だが、複座練習機型があれば、F-15とF-2で行っている戦闘機操縦課程(100時間)をJT-Xが引き継ぐ必要はなく、要求される飛行性能はBT-Xよりロースペックとなる。
そうなれば、T-4改にEBT機能を付加する安価な機体やT-100(M-346)も十分候補となり得る。」
林元空将 軍事研究2019年3月号

T-4改も十分候補と林元空将も明言している