>>477
アメリカの攻撃機問題は実はかなり複雑だな
A-10が誕生するまでにアメリカ空軍は基本的に「CAS任務に旧式戦闘機を戦闘爆撃機に転用すれば十分」と考えていた。
しかし朝鮮戦争のP-51とベトナム戦争のF-100は適任とは言えなかった(P-51は対空砲火に弱く、F-100は早すぎるため低空低速爆撃に不向き)
そのためベトナム戦後に暫く海軍の設計をベースにするA-7を採用し、さらにA-10を開発した。
だが今になってもアメリカ空軍内部に(戦闘機と戦略爆撃機の予算が一部奪われるため)事あるたびにA-10を退役させたい派閥は依然に存在している
まあ、その度になぜか戦争が発生し、A-10が自分の価値を証明し続けている

海軍は海兵隊を支援ために常にCAS用艦載攻撃機に力を入れている、そのため戦後のアメリカ製名攻撃機の大半は海軍機だった。
機数制限と予算上の問題でF/A-18以降でやはり戦闘爆撃機に一本化した、空軍と比べれば海軍仕様やはり対地性能をより重視している

対戦車に関してアメリカではロケット弾と誘導兵器に移行したため、戦後初期で開発された20×102mm機関砲弾が長年に渡って主力機関砲弾として使われている