>>90
WWUの統計では、不思議なことに戦闘機乗りは、明確に二種類へ分けられたそうだ。それは腕の良いパイロット(しばしばエース)と腕の悪いパイロットだ。
皆が連想するような普通の腕のパイロット、凡庸な戦果のパイロットなどは存在せず、敵を何度も撃墜する者か、全く戦果を上げない者ばかりに二分される。
逆に言えば、比較的に少数の空戦エースやその候補を除けば、大部分のパイロットはいつの日か被弾するためだけに、延々と空を舞っていたことになる。

坂井三郎のインタビュー内容は分からないし、エリートが訓練や選抜によるものかも知らないが、WWUを生き延びた実感として、この統計を肌身で知っていたのだろう。