防衛装備庁長官答弁
お答え申し上げます。
2035年頃に退役が見込まれますF-2の後継機として、我が国主導で開発する
次期戦闘機は、我が国が主体的に航空優勢を確保するために必要な性能、能力
を長期の運用期間にわたって保持することが必要でございます。
これを実現するためには、高いステルス性を確保しつつ、エンジン及びミッションアビオニクス
機器が一体となって高い能力を発揮すること、即ち戦闘機システム全体の能力
信頼性を決定する、高度なインテグレーションを実現することが、我が国主導の開発
において極めて重要でございます。

このためこれまで先進技術実証機や戦闘機用エンジンなどの関連技術の研究に
加えまして、これら関連技術の成果をコンピューター上でインテグレーションし
仮想的な機体を設計する研究を通じて、官民挙げて機体エンジン及び
ミッションシステムを統合するために必要な技術を維持、強化してまいりました。

次期戦闘機の開発にあたっても、国内企業が保有する優れた技術や人的資源
を最大限効果的に活用し、高度なインテグレーションを実現するため、
シングルプライム体制を取ることとし、先月末これを担当する機体担当企業
として三菱重工業と契約を締結したところでごさいます

今後外国企業から戦闘機全体のインテグレーションに関する支援を得ることを
考えておりますが、いずれにせよ次期戦闘機の開発にあたっては、ユーザーである
航空自衛隊のニーズを適切に反映しつつ、F-2戦闘機の退役減勢が始まる
2035年頃までに量産初号機を配備するとともに開発中に培ったインテグレーション
技術を用い長期間にわたって運用が見込まれる中でも適時適切に改善や能力向上
ができるよう官民一体となって取り組んてまいりたいと考えております。