来日の中国・王毅外相「スマイル外交」に転じた理由
JBpress 11/26(木) 11:31配信

他国に対して狼のように噛みついていく中国の「戦狼外交」の親玉だった王毅(おうき)国務委員兼外相が、日本では一転して、スマイルを全面に押し出した
「パンダ外交」に徹した。 11月24日と25日の来日である。

■ 妙に日本に配慮した発言
初日の24日夜に行った茂木敏充外相との共同記者会見で、尖閣諸島を巡って、王毅外相の強硬な発言が飛び出したかのような報道を、一部の日本メディアが
していた。だが、これは事実誤認というものだ。 王毅外相の女性通訳の日本語がたどたどしくて、「戦狼発言」のように聞こえてしまったのだ。

約25分に及んだ両外相による記者会見は、始めに茂木外相が、その直前の約1時間半に及んだ外相会談の概要を述べた。
続いて王毅外相が、茂木発言をなぞるかのように、自分の口で説明した。 その後、最後の3分ほどで、王外相がこう述べたのだった。
以下、王外相の言わんとするニュアンスを、なるべく生のまま伝えられるように訳す。

「私は皆さんに、一つの事実をお伝えしたいと思います。 このところの一時期、日本の正体不明の漁船が、ひっきりなしに釣魚島(尖閣諸島)の敏感な海域に、
入って行きました。 そのようなことが続けば、中国側としては、必要な反応を取らざるを得ないのです。

これが、基本的な状況です。この件に関して、中国の立場は明確です。
もちろん、今後ともわれわれは、わが国の主権を維持し、保護していきます。そして以下の3点を希望します。(後略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/223c853973cff5aae27f56be59636c37390a693d?page=1

会談の他の部分で棒読みの友好や外交辞令を並べ立てても、日本の領有権を全否定し「これ以上漁船を侵入させたらどうなるか判っているだろうなゴラア!」
なんて抜かせば、それだけでケンカを売りに来たも同然であり、日本が態度を硬化させるのは当たり前ですがね。