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Mobile Grpupは、OMGで言えば下位の軍OMGに相当します。
つまり作戦次元-戦術次元隣接域で行動するものです。

ここで機動というご語句を使ってしまうと、旧軍以来の悪癖である機動と運動の混同が発生しかねません。
かといって運動グループとそのまま翻訳してしまうと運動の概念のうすれた現在ではさらに混乱を生みかねません。

そこで「快速部隊」ちょうど当時独軍でも快速部隊の語句は使われており、こちらも作戦次元-戦術次元の隣接域で用いられました。
そこを考えれば物理的な移動能力を強調した「快速部隊」はあっているかと思います。

さらにMobile GrpupはWW2後半にはCMGとなり、戦力次元に足を伸ばしつつも、戦後に一旦消滅しかけるもののOMGとして復活します。

MG,CMG、OMGはソ連の用兵思想の変化を追うためには明確に区別する必要があるのです。
(戦術次元から作戦次元、さらに戦略次元への影響力行使の拡大の変遷は、そのまま戦争次元の認識拡大に繋がります)