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作戦術と、機略戦と、OODAループと任務指揮の関係性は注意が必要です。

1)機略戦を行う為に作戦術で計画を作り上げる
2)そして行動をOODAループを速くすることで機略戦を実行する
3)実施において・・・
⇒陸軍:作戦術でくみ上げた作戦を維持する為に任務指揮を使う
⇒海兵:戦場を浮動状況に持ち込む為に任務指揮を使う

ですが、消耗戦においても作戦術は機能します。

1)消耗戦を行う為に作戦術で計画を作り上げる
2)そして行動をOODAループを速くすることで火力を有効に使い敵を圧倒する
3)実施において作戦術でくみ上げた作戦を維持する為に任務指揮を使う

注意が必要なのはOODAループを高速化する方法は任務指揮に限りません。

ソ連軍:下位部隊のマニュアル統制による無判断の自動的行動と計画統制で部隊行動の高速化を実現(テンポの維持による主導の確保)
※ただし上級部隊は作戦行動が上手く進展するように任務指揮する。
 この方法は消耗戦にも機略戦にも応用可能なのです。

(だから長い間、西側は東側の機略戦指向を読み違え、ずっと殲滅戦指向≒消耗戦指向と誤解してしまっていた。当然陸自も・・・やばいやばい)