そうじゃなくて、もともとパイクによる槍衾は、騎士のランスチャージを防ぐ為に開発されたもので、たかがマスケットの先に銃剣を付けたぐらいでは、代わりに成らなかったから使われなかっただけ。
やがて時代が下り騎兵の時代になると、ピストル騎兵の前に騎士は役立たずとなり、ランスチャージで雌雄を決する前に、ピストルで撃たれて駆逐されてしまうようになる。マスケットに対しても無力だからね。

すると歩兵隊列にチャージを掛けてくるのは、ランスを抱えた騎士を代表とする重装騎兵ではなく、サーベルかせいぜい2mぐらいの手槍を使う軽騎兵が主になってくる。それなら銃剣でも充分に抑止力になる。
武装だの戦術だのはあくまで相対的なものだから、銃剣の発達には、それに歩調を合わせるように、騎兵突撃の弱体化が不可欠なんだよ。