英14in弾とシャルンホルストの装甲防御について、ちょっとまとめてみた

北岬沖海戦
16:51に戦艦デューク・オブ・ヨークは11,950ydで砲撃開始。
ドイツ艦は始め応戦態勢になく一番砲塔は艦首方向に向けたままだった。そのため一番砲塔は側面の装甲の薄い箇所を撃ち抜かれ破壊された

18:20に双方の距離は19000yd以上。この頃に命中した14in弾は右舷45mm装甲を貫通し、甲板を貫き、機関室で爆発。主要蒸気管が切断され速度低下。

バイタルを確実に貫通したのは、この二発のみ。他の命中弾は非装甲区画を破壊しただけ

この後、砲撃中止
 デューク・オブ・ヨークの主砲はレーダー管制により理論上の有効射程は29000ヤード
 当時、実際の有効射程は21000ヤード (同書により)

19:01 距離10400ydになる。機関損傷と雷撃により速度低下した独艦を追い詰め砲撃再開。砲雷撃により撃沈

シャルンホルストは多数の砲弾を浴びたが、2番、3番砲塔は砲弾を使い果たすまで機能し砲戦を続けた
他の上部構造物は破壊され尽くしたが、350ミリの舷側装甲と防御甲板に守られた艦内の装甲区画は砲弾ではほとんど損害が無かった。

「北岬沖海戦」Angus Konstam著により

相当に頑丈。水平甲鈑がもう少し厚かったら逃げ切れていた可能性大