9門と3門の弾着の違いについても簡単に計算して見ます。
TMD=米海軍の使っていた公算誤差を計算の為一応100ydと仮定した場合、3門の散布界は平均242.5yd、9門は399.36ydになります。
これを単純に割ると弾着の間隔は平均3門で80.8yd、9門で44.4ydになり、目標が完全に見えていて射撃中心が完全に一致し砲の精度や測的精度が同じと仮定するなら9門の方が弾着が密になることを示しています。
もっとも実際には平均に弾着するわけではなく元々中心付近に密に落ちるのですが、9門の方が上記条件なら9門の命中率が高くなることはほぼ確かです。
上記のNGFSの図も9門射撃ならもっと弾着が集中したであろうと予想されます。

それでも各砲塔射撃をすることがあるのは、対艦だと射撃速度を上げることで命中速度が上がることが期待できるとか、対地射撃の場合などは精度がそれで充分でかつ弾数が節約できるとか、が考えられますね。