冷戦時代に卑劣なアメリカの生物兵器による攻撃が東欧ソ連で行われポテトビートル戦争と呼ばれる戦いがあった

ポテトビートルことコロラドハムシはロッキー山脈のナス科の雑草で細々と生きていた
19世紀に北米でナス科のジャガイモ生産が拡大すると農地のごちそうで大増殖する
全米各地でジャガイモ生産量は半減し対策の進んだ現在でもアメリカのジャガイモ生産の1割以上が被害を受ける

欧州各国はアメリカからのジャガイモ禁輸と検疫強化でコロラドハムシの水際阻止を続けていた
だが第一次世界大戦で検疫どころでないフランスにアメリカ軍の支援でついに欧州上陸に成功する
現在まで163度の殲滅戦に勝利したイギリスを除き戦間期にドイツから西側はコロラドハムシが占領した
第二次世界大戦ではドイツ軍と轡を並べに東に侵攻しドイツ軍は敗走したが彼らは焦土となった東欧の地に雌伏する

戦後復興になり東欧諸国はジャガイモ生産を再開すると見慣れぬ虫に襲われ1949年ソ連リヴィウ州に虫は舞い降りた
ポテトビートル戦争が始まった