1時間かけて進出した先の作戦空域に1時間留まってからまた1時間かけて帰還できる戦闘機(合計飛行時間3時間)と
航続距離が2倍あって進出先で4時間作戦できる戦闘機(合計飛行時間6時間)では配備数が同じだったとしても
一度に戦場に存在できる機数という点では最大4倍の差がつく
そういう意味ではF-3のORで航続距離が増大すると急激にキルレシオが改善するという結果になったのは当たり前のことで
防衛省がシミュレーションで確認したかったのはどちらかというと航続距離の増大が有利だと分かった上で
具体的にどれぐらい増大させれば費用対効果が最大となるのかという点だろう

そして仮に戦場で滞空する時間が10時間とか20時間とかになれば人間のパイロットの限界を超えてくるので
F-3の無人化の是非が検討されるのも当然のことだな
また同時に検討されている空戦支援用UAVも相応の航続距離・滞空時間を実現してくる可能性が高い
防衛省の頭の中には安いドローンで数を揃えるよりも少々高くついても大型なドローンを使う方が滞空時間の関係で
結果的に数的有利を築きやすいという考えがあるからだ