よくUAVの統制はHQからやるから前線のパイロットは判子押すだけっていう言説があるが、俺は大いに疑問を感じる
すべての戦闘機と密かつ常時の双方向連接を確立するのは帯域の無駄遣いであろうし、暗号を解除された場合には敵に生の戦術指令を提供する事になる
解読された情報が分析の必要ない指令であれば、それは技術的には瞬時の適応が可能になるという事を意味する

以上の二点から、UAVへの具体的な指令はあくまで現場の統制機によった形態を基本とすべきであると考える
HQと統制機は防空システムの一部として仮想空間での対話を繰り返し、戦闘機グループの適切な機動や射撃で提案と調整を図りながら連携し、統制機はUAVと防空システムの間に入り「思考する中継器」として機能することで、占有帯域を節約しながら戦術像の漏洩を抑止し、あるいは我の戦術への敵の適応を遅らせる

Gen.6の想定する空戦概念に(少なくとも現状では)F-35が完全には適応しきれないと考える点もそうした前提の上にあり、単にネットワーク戦術に対応しているだけではGen.6足り得ないと考える根拠もここにある