〔政治スポットライト〕仏ネイバル、豪潜水艦費用見積もり引き下げ
2021/02/16(火)

フランス政府系造船会社ネイバル・グループが、オーストラリアと共同開発する次期潜水艦「アタック級」の
設計・建造について、費用を引き下げることで検討に入ったもようだ。ネイバルが1月に提出した次期潜水艦の
詳細設計に関する見積もりは、連邦政府が最高30億豪ドル(約2,450億円)と見込む予算の1.5倍だったようだ。
オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。
ネイバルとオーストラリア政府は、今後アタック級の詳細設計に取り組む予定で、費用などについて討議している。
ネイバルはアタック級のプロジェクトについて、オーストラリア側から地場企業の積極的な採用を求められている。
一方、ネイバルは自社が提示した見積もりが連邦政府の予算を上回った背景として、参画を予定するオースト
ラリア企業の姿勢に問題があると考えているようだ。ネイバルによれば、900億豪ドル規模の次期潜水艦プロ
ジェクトに参加するオーストラリアの複数の企業は、予想を上回る見積もりを提出してきたという。
オーストラリアの国防省では、現在運用するコリンズ級潜水艦をベースとする次期潜水艦案も浮上している。

https://www.nna.jp/news/result/2152882