広い意味で、F-3関連ということで。

2021.03.18
欧州の第6世代戦闘機開発は山場、6月下旬までにフェーズ1Bへ移行出来なければ悪夢
https://grandfleet.info/european-region/europes-6th-generation-fighter-development-peaks-in-late-june/

簡単にこれまでの経緯をまとめるとFCAS計画は当初、仏独間で開発(※1)や製造に関するワークシェアを50対50で
進めることで合意していたのだが、新たにスペインが計画に参加したため開発やワークシェアを3等分
(フランス・ダッソーが33%、ドイツ・エアバスが33%、スペイン・エアバスが33%)することになってしまった。

特に問題なのは3ヶ国による共同作業の枠組みには明確な責任者が不在(意見が対立した際に最終的決定を下す
仕組みがないという意味)だという点で、ダッソーはフランス政府に対して空母との互換性を維持する責任を負っているため
プログラムの主導権を手放す訳にはいかないと主張、衝撃的なのは「今でもFCASが第6世代戦闘機を開発する上で
最も効率的な方法で成功することを信じているが、プランAが失敗した場合のプランBを常に持っている」と言及したため
仏独間で緊張の原因になっている。
(中略)
ブービエ氏は「ドイツにはフランス側がドイツの金でフランス好みの戦闘機を作ろうとしていると考える人間がいて、
フランスにはドイツ人が我々の企業秘密を盗んで自分好みを武器を作ろうとしていると考える人間がいて、
この様な考えをメディアは面白おかしく取り上げる。このような罵詈雑言と極論がFCASプログラムの議論を汚染している」と
警告したが、この様な憶測や陰謀論は複数の国による共同開発につきものなので今更嘆いても無意味だろう。

とにかくFCASプログラムはドイツ議会が夏休みに入る6ヶ月下旬までにフェーズ1Bへ移行できるか
=つまり5月頃までに妥協点を見出してドイツ議会で審議を始められるかが一つの山場だと言える。
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多くの人の予想通り、FCASはgdgdが止まらないようだな。
ちなみにこの秋のドイツの連邦議会選挙では、連立与党中核のCDUの支持率が低下していて、
第一党になれるとしても議席を減らす見込み。代わりに緑の党が躍進するであろうとの噂。
その場合、国民からの支持を得るために緑の党党首を首班にした連立政権が誕生する可能性も。