回避運動を取りながら逃げる相手に手こずるのは米海軍も同じで、同じレイテ海戦でも初月一隻にかなりの
時間を要し、砲撃開始から一時間半たってもウイチタが初月からの反撃で夾叉され、負傷者が出たりしてる。

序盤に雷撃を警戒して距離をとったのが原因で、巡洋艦のレポートではMK-8射撃用レーダーの限界を
指摘するような意見も出たりしてる。

スリガオで山城や最上に多数の命中弾を送り込んだはずの巡洋艦の射撃も、最上が逃げに入ると約10分の
砲撃で数発の命中を得ただけで、軽い被害しか与えられず、とどめを刺すまでには至らなかった。

トラック空襲時ではアイオワとニュージャージーが野分を遠距離から砲撃したが、回避運動のため、それぞれ1回
ずつの夾叉を得ただけで、命中はなかった。