>>709
なるほどね

装甲艦に関しては、大塚解説の流れとしては以下の通り
@1922年の新方針では、独海軍の作戦目標はバルト海と北海の沿岸警備
この方針のもと1923年から攻防重視・低速・小型の新戦艦を検討
A条約型重巡の出現に伴い戦艦の速力が要求され、攻防走の低位バランス艦が唯一実現可能として装甲艦3隻を整備
B就役前「戦艦に砲力で、巡洋艦で速力で劣る」と評判は散々だったが、就役後は「戦艦に優る速力と巡洋艦に優る砲力」と喧伝
Cこれがフランスにダンケルク級整備を推進させた

これから整備する装甲艦のスペックに関し、条約型巡洋艦にわざわざ言及したツェンカーの手紙は、まさにAの方針変換に該当するのでは

この結果、装甲艦の建造が始まったが、艦隊側の評判が散々だったというのは、スペックが広く明らかになった建造中
将来の装甲艦スペック検討段階のツェンカー手紙よりは後の事情

装甲艦は、巡洋艦よりは強いけど遅い、戦艦よりは速いけど弱いというのはどっちも本当で評価が揺れ動くのは当然のことで、だとすれば大塚解説とは矛盾しないだろう