大和の問題点は、まず集中防御のやり過ぎ
非防御部分が大きすぎる
かと言ってバイタルパートを延ばすわけにはいかないので、直接防御の装甲はコンパクトに集中させ、水中防御は液層を活用し、装甲部分を越えて前後に伸ばす
どうせ搭載する燃料を防御に活用しない手はない

あとは舷側装甲がくの字になってて、装甲同士を直接繋がず上下別々の受け材同士をリベット結合している
なのでこの結合が砲弾や魚雷の命中で壊れて浸水してしまった
上下の舷側装甲はシンプルにツライチにして装甲同士を直接繋いだ方がいい

続いて、駆逐艦主機を一軸で2機並列にしたので機械室がデカい
しかも4室を横に並べてるので縦隔壁がある
バイタルパートが浸水しやすいので、こうした縦隔壁で区切られた大容積の空所に浸水する最悪コンボのため簡単に傾いてしまう
戦艦が5度傾くと主砲の揚弾薬ができなくなるから、沈没するはるか前、この時点で戦艦としての戦闘力を失い単なる浮かぶ標的になる
ここは諸国でスタンダードになっていた機関のシフト配置を採用するべき
斬新な舵配置も企画倒れで、同じ2枚なら素直に左右並列にすれば十分

あとは、霧島や扶桑山城に見る通り、まともな捜索・射撃レーダーがないために夜戦に弱い

また平射副砲は新戦艦としてはイマイチな装備
防御の弱点でもあり、中心線上に置くとバイタルパートが延び、舷側にあると対空火器の設置スペースがなくなり実際に撤去するハメになっている
最初から両用砲を装備すべきだった

25ミリ機銃は威力も追随力も不足で対空火器としてレベルが低い
40ミリ程度の大威力機銃、20ミリ程度の取り回し軽快な機銃のミックスが良い

これまでの英式砲塔から、砲弾と装薬を別々に揚げる固定装填式に変えたのは良かった
ただし46センチは無駄に大きいので16インチにして、そのかわり弾長を増した重量弾にするのが良い
また砲身も50口径くらいにして適切に初速を確保

ついでにパナマ運河を通れた方が便利だから船体を細くして幅33メートルにし、そのかわり全長をもう少し長くして33ノットは出るようにする

ここまでやったら、艦名も「相生」みたいな雅びな名前にすれば文句なし、完璧な戦艦になる